日本の企業は「スキル」よりも「ファミリーであること」を優先するからね。
個人的な感情をさておき部下の能力を最大限に発揮させるのがマネジメントなんだろうし、個人的な感情はさておきちゃんと能力を発揮するのが大人で仕事なわけだけど、「まぁこんな会社だし、この程度の人でも十分ありがたいよね」と現場が採用しようとしても、次に役員や社長クラスのひとに「見ていただいて」その結果「気にいる」とか「気に入らない」とかの話になって不採用になったりする。最初からやり直し。そんなことやってからこの会社は伸びないんだよ。
わかるよ。確かに悩みやストレスの99%は対人関係から発生するから「ひとがら」が一番コストが高いし、そこを一番重視すべきだよねって考え方はわからないでもないよ。でもさ、一昔前の電話しかなかった時代は確かに「集まって仕事する」のが一番効率がよかったんだろうけど、もうさインターネットとスマートフォンの時代になってまで「人間関係」という高いコストを払って集まって仕事する意味ってある?ましてやITベンチャー企業で。アメリカの砂漠に本社をおいてる企業見たく一人あたりのスペースが大きく取られてればまだいいよ。でもさここは日本だし「銀座」とかいう地価の高いオフィスを借りたあげく会社の机並びもぎゅうぎゅうで満員電車状態で、もうみんなぎゃあぎゃあわあわあ言いながら仕事してんの。それこそが仕事だと思ってんの。ばかじゃねーの。
んでさ、そうやって「気に入った」人間だけを採用した結果、数カ月後にはあいつは気にいるだとか気に入らないだとか言い出すわけだから、もうなんつーかさ。だいたいさ、年に数回ある「評価査定」だって「能力」や「実績」よりも「好き嫌い」なわけだから。
もうみんなばかじゃねーの。