2018-08-02

本格的にプログラムが書けるようになった自分想像した

幸せにはなっていなかった。

勉強嫌いだし要領も悪いので結局仕事待遇は今よりも良くはなっていなかった。

自分の作りたいものを直接作るよりも今あるツールを組み合わせればいいとハッキリ理解して結局自分の為にコードを書くことは無かった。

ゲームを作りこんでわかったことはゲームはやるほうが楽しいという事だった。

自分がかつてプログラミングに感じていた楽しさは優越感と有能さの証明だった。

中学生の頃の自分HTMLベタ打ちや簡単ゲーム製作で感じていた快感は、クラス大勢の奴らより優れた能力を持っている自分の実感でしかなかった。

公立中学クラスで1番(実際は他にもこっそりやっている奴がたくさんしてクラスで5番目程度だったのやも知れぬが)程度の知識は、本格的なプログラマー世界に出たら下っ端も下っ端だ。

知識0で入社して半年目の人間だって絶対に勝てないだろう。

それをある日分かったから俺はプログラマーの道を諦め、今の仕事に就いたのだった。

この仕事を長くやって、プログラミングなんてもう10年も書かなくなって(ExcelマクロHTMLWordPress程度のプログラミング未満の何かはちょくちょくやったが)、そうしているうちに少しずつ自分無能さを忘れていた。

からつの間にか「俺は本気を出してプログラミングをやってプログラマーになれば幸せになれていたんだ」と妄想を始めたのだ。

今やっと思い出した。

俺はプログラミング自体別にきじゃなかった。

クラスの連中よりも俺が優れていると感じられる場所が欲しかっただけなんだ。

から、俺はプログラマーになっても幸せにはなれなかったんだ……。

目が覚めたぜ……悪い夢……いや、良い夢だった。

醒めてしまえばただの夢だ。

現実に戻ろう。

今の仕事を好きになる努力をやり直そう。

それでもまだこの仕事が嫌でたまらなかったら、第三の道を探しに行こう。

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