2018-05-22

おっさんずラブ」が素晴らしすぎるから、長文で語りたい

おっさんずラブ」が凄く良い。

あと2話で終わってしまうからもっとみんなに見て欲しくて、熱く語るよ。

ざっくり言うと、ダメリーマン田中圭)とエリート営業マン(牧凌太)のボーイズラブに、部長吉田鋼太郎)と牧の元カレ武川主任眞島秀和)が当て馬的に横恋慕って感じなんだけど。

5話で牧の過去が語られることで、人物に深みが出て「愛」の深みが尋常じゃなく深まった。もはや、沼。抜けられなくなってる人も多いし、もっと沢山の人にぬかるんで欲しい。

まずさ。就活中はオドオド大学生だった牧くんが、入社後4年で本社勤務のエリート営業マンになれたのは、武川さんの導きがあったからだよね。

対して、ヘボリーマン春田入社10年たっても、にこにこ朗らかでいられるのは、部長の見守りがあったからだと思う。

ついつい、牧くんと春田恋愛事情を追ってしまうけど。この2人の裏には部長主任、2人のオッサンの愛があることが分かる。

部長は、10年かけて春田の良いところを伸ばし続けて、フォローしまくってきたんだと思うよ。ダメダメなところさえ、春田個性として潰さずに、大切に大切に守ってきたんだよね。そりゃ、「今のはるたんを作ったのはオレだ!」って言いたくもなるよ。

武川主任もさ。

牧が会社で自信を持って仕事が出来るように、丁寧に導いてあげたんだと思うよ。四年で本社勤務のエリート営業マンに仕上がったのは、本人の資質武川主任庇護の賜物。それより何より。真っ直ぐ目を見て春田に愛を伝えられる、今の牧になれたところが素晴らしい。

部長武川の注いだ愛は、同性愛でも何でもなくて。

子どもを育てているお母さんの中にも、部活の先輩にも、会社上司にも、みんなの中にある普遍的な愛だ。

からこそ、部長の愛を受け止め、それを振り切って牧を選ぶ春田を見て、部長の奥さん(大塚寧々)大号泣ちゃうし。「牧がいないとダメなんだ!返してくれ」とすがる武川には、見ているこっちの心が締め付けられる。

若者たちは先へ進む。オッさんの愛を置き去りにして。その残酷さが、とても美しく描かれてるドラマだと思う。

私は年齢的には、もうおっさん側の人間からね。見送る側の未練も分かる。そしてそれ以上に、置き去りにしてきた愛が古傷みたいに疼く。「あの時は、ホントにごめん」ってなる。

おっさんずラブ」は、そんなドラマなんですよ。老若男女問わず、全方位でみんなに見て欲しい。あと2話だし。

そして、制作部の人たちに。ステキドラマありがとう。この土曜日のためだけに、平日がんばれてるよ。

  • 田中はどこいったんだ

  • 同性愛とかそれ以前に、いい年こいてそんな幼稚な事やってる中年のドラマなんか見たくない… 同性愛だからBL萌え出来るだけで、その「おっさん」が「おばさん」だったら見てられな...

  • うんち

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