はてなキーワード: 眞島秀和とは
「おっさんずラブ」が凄く良い。
あと2話で終わってしまうから、もっとみんなに見て欲しくて、熱く語るよ。
ざっくり言うと、ダメリーマン(田中圭)とエリート営業マン(牧凌太)のボーイズラブに、部長(吉田鋼太郎)と牧の元カレの武川主任(眞島秀和)が当て馬的に横恋慕って感じなんだけど。
5話で牧の過去が語られることで、人物に深みが出て「愛」の深みが尋常じゃなく深まった。もはや、沼。抜けられなくなってる人も多いし、もっと沢山の人にぬかるんで欲しい。
まずさ。就活中はオドオド大学生だった牧くんが、入社後4年で本社勤務のエリート営業マンになれたのは、武川さんの導きがあったからだよね。
対して、ヘボリーマンの春田が入社後10年たっても、にこにこ朗らかでいられるのは、部長の見守りがあったからだと思う。
ついつい、牧くんと春田の恋愛事情を追ってしまうけど。この2人の裏には部長と主任、2人のオッサンの愛があることが分かる。
部長は、10年かけて春田の良いところを伸ばし続けて、フォローしまくってきたんだと思うよ。ダメダメなところさえ、春田の個性として潰さずに、大切に大切に守ってきたんだよね。そりゃ、「今のはるたんを作ったのはオレだ!」って言いたくもなるよ。
牧が会社で自信を持って仕事が出来るように、丁寧に導いてあげたんだと思うよ。四年で本社勤務のエリート営業マンに仕上がったのは、本人の資質と武川主任の庇護の賜物。それより何より。真っ直ぐ目を見て春田に愛を伝えられる、今の牧になれたところが素晴らしい。
子どもを育てているお母さんの中にも、部活の先輩にも、会社の上司にも、みんなの中にある普遍的な愛だ。
だからこそ、部長の愛を受け止め、それを振り切って牧を選ぶ春田を見て、部長の奥さん(大塚寧々)大号泣しちゃうし。「牧がいないとダメなんだ!返してくれ」とすがる武川には、見ているこっちの心が締め付けられる。
若者たちは先へ進む。オッさんの愛を置き去りにして。その残酷さが、とても美しく描かれてるドラマだと思う。
私は年齢的には、もうおっさん側の人間だからね。見送る側の未練も分かる。そしてそれ以上に、置き去りにしてきた愛が古傷みたいに疼く。「あの時は、ホントにごめん」ってなる。