2018-05-04

まじめ君(仮名)のせいで趣味地獄と化した話

特定されるのが怖いかフェイク多めで書く。

趣味サークルをやっていた。

所詮趣味なのでみんなそこまで熱心にやってなかったし、あくまで身内のヌルいノリ。

それでも年に何回か発表する機会もあったりして、そこそこ楽しくやらせてもらっていた。

…………まじめ君(仮名)がサークルに入ってくるまでは。

自分から門戸を叩いてくれる人なんてあまりいないし、こっちとしても賑やかになるなら大歓迎だった。

最初のうちは「ちょっと気合が入りすぎているかな~?」程度にしか思っていなかった。

自分含めて誰しも最初はそうだったし、だんだん肩の力が抜けていくだろうと楽観視していた。

それから半年もしないうちにサークルヌルいノリは一変した。

まじめ君がサークルを仕切るようになったのだ。古参メンバーは「やる気があるならいいんじゃない」とさせるがまま。

ダラダラした駄弁りの場は会議に変わり、議事録が作られるようになった。

適当のものだったスケジュールは厳密に管理されるようになり、細かな締め切りが設定されるようになった。

今振り返ると彼はビジネスのつもりでやっていたんだと思う。PDCAサイクルとか言ってたし。

私生活で優秀なビジネスマンであるところの彼は、趣味の場もビジネスの延長線上として捉えていたんだろう。

自分サークルの中心に近いポジションにいたので、まじめ君に指示を求められる事が多かった。

(彼は新参者だったのでそこまでの決定力はなかった。あとは単に経験が浅くて知らない事も多かった)

朝起きてスマホを見ると山のような通知。その全てに返事をしないとどんどん増えていく。

私は家族から心配されるほどやつれていった。

彼のおかげで成果は上がったし、サークルとしては成長も出来たのだと思う。

他のサークルの人から彼の管理能力を羨ましがられる事もあった。おたくで引き取ってくれと思ったが口には出せなかった。

自分はというと、次第にサークルから足が遠のき、ある時期を境に一切の連絡を絶ったまま現在に至っている。

あの後サークルがどうなったかも知らないし、知りたいとも思わない。

サークルには生涯の友人と呼べる人もいたが、彼らは今でもまじめ君のせいで疲弊しているのだろうか。

それだけが心配だ。

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