DNSブロッキング自体はダメだと思うが通信の秘密かと言われると微妙に感じる。
Q.
「DNSにおける名前解決のプロセスは通信の秘密の対象では無いことからDNSブロッキングは通信の秘密を侵害するものではない」とする見解があるが、これについてはどう考えるか?
A
第一に、利用者がウェブサイトにアクセスしようとする際に、名前解決のプロセスとその後の通信を意識して区別することはなく、両者は一体として把握されるべきです。
第二に、利用者は名前解決のプロセスにおいて「アクセス先」をプロバイダに伝えますが、一般に、アクセス先に関する情報が通信の秘密の保護の下にあることについては争いがありません。名前解決の場面においてプロバイダに委ねられたアクセス先に関する情報を保護の対象外とすることは極めて不合理です。
https://www.jilis.org/pub/20180411.pdf
1:キャッシュDNSは通信の利用者側で自由に設定することが可能で、プロバイダのDNSを使わないといけない決まりは全くないので通信と一体かは議論の余地があるように思う。
2:アクセス先に関する情報が通信の秘密だというが、DNSの問合せはプロバイダのDNSを宛先に送信された通信そのものであり、通信相手であるプロバイダのDNSがアクセス先の情報を受け取り、判別して何かしらの応答を返すことはDNSが本来行っている機能となる。そこでブロッキングとして127.0.0.1とか勝手に回答することは意図的に回答を間違えさせてはいるが、通信相手がどういった返事をしようが秘密自体は侵してはいない。
ただ、勝手に間違えさせることは通信の妨害を目的にしてるだとか正常な通信サービスを提供してないだとかブロック先のDNSの権利を侵害してるとかで結局違法にはなるんじゃないだろうか。