息子がそろそろ中学受験の準備をする年なので、都内の国立私立を中心に学校を調べているのだが上位校はどの学校も眩しく見える。科学教育だとか、英語教育だとか、自律的に考えさせるカリキュラムだとか、そんなのが各学校に揃ってる。そんな学校に息子が入り込めたら、もう安心って一瞬思う。で、毎年合計1000人2000人の卒業生がでるのだから、日本の将来は超明るく見える。
一方、私は地方の公立から大学に進んで、研究も齧ってるので、日本の大学の惨状は知ってる。慶應とか早稲田の付属は中学入試の最難関だが、大学で慶應とか早稲田に進んでも教育や研究のレベルではたかが知れてることはわかってる。その上の筑駒とか開成から東大に進む連中は想像を越えているが、それにしても東大が世界のトップ校に遅れを取っていることは知っている。だとしたら、この中学高校教育と大学以降の間にあるように見えるギャップはなんなんだろう。
仮説の一は、文字通り、日本の中学高校のトップレベルの教育はよい(以前よりよくなった)のだが、大学以降がダメであるということ。
仮説の二は、実は中学高校のレベルだって大したことはないのだが、中学高校の教育に求められるものなんて限られているから顕在化していない、ということ。
自分は、地方公立高校の出身なので、受験生の親目線では非の打ち所がないように見える都内トップの学校の実情がわからないので、この2つの仮説に対する検証が自分1人の経験の枠内で出来ないのだが、どうなんだろう。多分、後者が正解なんだと思ってる。