渡辺直美もブルゾンも、タレントとしては確かなものを持っていると思う。
どちらもファッションというカテゴリを武器にする事で性別問わず一定の人気を保っていくだろう。
ただお笑いの世界の中で言えば、実は2人ともそれほどセンスがあるとは思えない。
渡辺直美のショーは金を取れるレベルだけど、バラエティではトークの部分でわりと普通の事しか言わない。
いわゆるひな壇での返しも上手で、特筆すべきなのは明石家さんまとの絡みでよくみられる容姿いじりにおいてもまったく悲壮感がないところ。
「いや、豚じゃねえから!」
と声高に叫ぶ。
そう、全否定している、その主張自体が笑いを生むので悲壮感がない。
視聴率お化けのイッテQですら女芸人達に相撲を取らせみっともない姿で笑いを取っている中、近藤春菜のポジションは絶妙だ。
ブルゾンも渡辺直美も、容姿いじりをされる時、一瞬のためらいを見せる事が多い。
これは恐らく普段から海外ドラマなど見て海外の人と付き合ったりする中で、容姿いじりをする日本の程度の低さを感じているからではないかと思う。
一瞬ためらった後、控えめに否定するか全乗っかりするしかない。
そもそも容姿いじりされてんじゃん、ダメじゃんというのは簡単だけど、なにかを変えていくには地道で現実的な対処が必要になる。
今こそ女芸人達は、そして容姿いじりをされる人々は春奈のマネという体で思い切り切れてやればいいのだ。
本気で言っても、近藤春菜のマネという事であれば場の空気もおかしくならない。
過剰な容姿いじりにはこう言ってやればいい。