自分はとあるゲームで全一レベルの腕前があったと自負しているのだが、再就職をきっかけにぱったりと界隈から去ってしまった。
何故去ったのかというと、まともにプレイする時間が取れなければ時間をかけられるプレイヤー・センスのある後続プレイヤーにいずれは追い越され自分の敗北を見せつけられる、のが耐えられないという後ろ向きな思考からだ。
つまり自分は負けず嫌いであり、負けを認めたくないがために界隈からの一切の情報を断ったのだ。
しかし、気まぐれにも最近またそのゲームをインストールし直しプレイを再開してしまった、土日に15時間程プレイするほど楽しかった。
そうなると最新のアップデート情報や記録などが気になってしまうのは仕方のないことだと思う。
やはり自分の記録やスコアは抜かされていた、アップデートの詳細な内容や仕様変更は完全に理解しているわけではないが、当時の自分の足跡がゴミのように蹂躙されている有様だった。
もはや何がどう強化され、どう効率化がなされたのかわからずおれは完全に途方にくれてしまった。
おそらく彼らは俺が去った2年間の間も毎日とは言わずともプレイし続けた人間達だ、ひとつひとつの動きだって俺とはもう天と地の差があるに違いない。
おれがサボった2年間で果てしない差が生まれてしまった、負けず嫌いな俺はもう勝てないだろうと思っている。
そもそもおれはセンスはそこそこあったにしても、早期開拓者としての小技発見は今までの経験有りきで、特別デバックプロという程ではない。
さらにおれは努力ができない、努力をしようとしない怠惰な人間だから、データとして最高効率を求めてもそこから発展系を作り上げる事ができない。
現状に甘んじるために、頂点だと思い上がるために、自分より上がいたとしても過小評価し、現実を知ったら逃げるために、一皮向ける事は一生できない人間だ。
もう俺も働き出して日常生活はそこそこであるが、これから界隈に参入して毎日寝る間を惜しんで努力なんてできないと思う。
だからおれは一生勝ち上がることはできないに違いない、本当に悔しい、本当に悔しいのにおれは勝つために努力できない、気が狂いそうだ。
おれは未だ人生の目的がわからないのもある、だからゲームに無駄な、本当に勝てるのかどうか不明確な時間をかけられない。
ほんとうは勝ちたいんだけどなあ、無理だろうなあ
そういやウメハラ氏は一回就職してからカムバックしたよね