上原多香子さんの旦那さん、死ぬことなかったのにね。なんて、言えない。
わたしも同じ体を持っていて、同じやり取りを見てしまったことがあるから、
別にその人でなければ、誰に言われてもいいんだけどね。
一番信頼している人が隠れて言ってるのを知ったら、もう世界が崩れちゃうよね。
もしわかってても、なかなか言えないじゃない。
当たり前に自分たちの子どもができるなんて、思わないほうがいい。
わたしたちは自分の命を絶つくらいに、自分を否定しなくてはいけないの?
今の旦那さんとは、お互いに子どもができない体ってわかって結婚してる。
浮気相手と「こども作りたいね」って言いながらイチャイチャするやり取りをみて、
わたしは、たくさん自分を否定して、柄にもなく倒れて病院に行ったりした。
自分たちのこと、責める必要なんかなかったのにって、今ならわかる。
旦那さんと関係が深くなってから、わたしがこのことを遠い目をしながら打ち明けたら、
旦那さんも「全く同じ目にあったことがある」って、うつむきながら打ち明けられて、
「これって定番のやり取りなんだね」って、顔を合わせて二人で笑った。
わたしたちは、子どもを産み育てるためではなくて、好きな人と一緒にいたくて、それから結婚した。
ご縁があって、息子を養子に迎えた。