2017-06-12

父親DVで母が離婚すると連絡してきた件

から電話が掛かってきた。聞くと、「父と離婚することになった。原因はDV」だと。父が酔っ払っていたこともあるが、母に対する暴力(それも何時間における)で、警察に駆け込んでのことらしい。父は逮捕され、現在拘置中とのこと。そんな話を聞いて、そんなこともあるのか…と何処か別世界のことのように思えた。まさかこんなことが身に降りかかるなんて思ってもいなかったから。先月、両親と私は海外旅行に行ったところで、あの時までは本当に普通家族だった。母は、10日間の拘置期間を使って、現在引越し準備をしているらしい。実家には学生の弟がいるのですが、彼もそれに納得しているとのこと。

父親は、普段は優しいのだけど、自分が気にくわないことがあると、力づくでも自分の考えを曲げない人だった。父親に逆上されないように、ビクビク暮らしていたのが我が家の「普通」であった。過去に、母親が酷く怒鳴られているとき、私が庇おうとすると、暴力を振るわれたこともあった。私は過呼吸の発作に襲われて、それでも、私は謝らなければならなかった。父は、次の日には知らぬ顔して、普通に送り迎えをしてくれたけれど、私はずっと、それを忘れることなんてできなかった。

から、私は心の奥底で、ずっと父に対して恐れを抱いていた。

その経験を忘れられなかったからこそ、私は、母がこれから暴力の恐怖に怯えて暮らすよりも、環境を離れて暮らしたほうが良いと思っている。今まで、モラハラパワハラがあっても、ここまで大きな暴力を父はしてこなかった。でも、いくら反省しても許されないことをしたと思う。

私は、実家から離れて暮らしており、今年成人式を迎えたところだ。名字や籍に関してもいざとなれば分籍できる年齢だから、と納得している。実家に帰りたければ、いつでも帰れるし、両親が「他人」になったとて、私にとってはふたり血縁者であり、「他人」にすることはできない。だから、何かが変わるようで、何も変わらない。

今日祖母が母を思って泣いていた。

「なんで」と言って泣いていた。

祖母が悲しむから、一番つらいのは私でないから、だから、家の中で私は悲しめない。

かといって、いきなりこんなことを話せる友人もいない。

平常心でいるしかない。

平常心を保ちつつも、しかし心の何処かがやっぱり悲しいのは何故だろう。

父親への怒りよりも、裏切られたという、悲しみがジワジワと湧いてくる。

私は、犯罪者の娘なのだと、心の何処かで誰かが私を責め立てる。

被害者の娘なのに、加害者娘。

父親父親でなくなることに、何も思わない私は愛が無いのだろうか。

この20年間育ててもらった人。

いろいろ、あった。

他人だけど、一生父親父親であることには変わらない。

家族とは、何なのだろう。

  • 私も離婚経験があるけど、自分と夫との間が切れたとしても、夫と子供、自分と子供の間にはまた違う関係性があり、続いていることを実感することは多いです。 家族という共同体が成...

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