身近に約束を守らない人がいる。
待ち合わせには平気で2時間くらい遅れてくるし、頼み事をすると「いいよ、やっとくよ」と気軽に請け負うのに、やらないままになったことも数知れない。
私の夫のことである。
そんな夫と暮らすのに、私はだいぶ疲れてしまった。
明日は一緒に出かけよう、と金曜日の夜に話をしても、土曜日になると何度声をかけてもベッドから出てこず(それどころか寝ぼけたまま「うるさい!」と怒られる)、結局夕方起きてきて約束は反故になる。
洗っておくよ、と言ってくれた夕食の食器は翌朝までシンクに残っていて、炊いておくよ、と言ってくれたお米は翌朝炊けていない。
朝早く起きて一緒に出かけたり、「やっとくよ」と言ってお風呂を洗っておいてくれたりもする。
そんなときはとても楽しく、うれしい。
しかし、どういう時に約束が守られて、どういう時に守られないのか、こちらにはさっぱり分からない。
そんな夫と暮らして3年、約束をするたび、今回は守ってくれるだろうか、大丈夫だろうか、本当に言った通りやるのだろうか、と心配で不安で落ち着かない気分になるようになった。
なぜ、私との約束は大切にされないのだろうか、私は大切にされていないのだろうか、と疑心暗鬼になっている。
他にもいくつか理由はあるが、守られない約束に疲れてしまい、とうとう離婚について話し合うことになった。
「なぜ約束を守らないの?」
これまで何度も聞いてきて、はっきり答えてもらったことのない質問を、これで最後だからと問いかけた。
夫の答えはこうだった。
「自分自身のことが嫌いだ。
生きていても意味はない。
早く人生が終わればいいと思う。
そんな人間なのだから、周りの人も自分には価値がないと考えているはずだ。
したがって、自分との約束にも価値などない、重要ではない、と他人も考えているはずだ。
そうであるから、自分が約束を守ろうと守るまいと、他人に影響を与えることはない。
夫の話しはまとまりに欠けていたが、まとめるとこういうことになる。
脱力した。
「約束は約束、相手が自分の大嫌いな人間でも、約束をしたら果たすものでは?自分自身に価値があるなしに関わらず、約束は守るべきではないの?」と私が言うと、夫は「そういう考えもあるのか、目から鱗だ」と言った。
私も目から鱗だった。
この人と生涯を共にしたい、生活を共にしたいと思った私の気持ちなど、この人にはまったく通じていないのか。
もう疲れた。
やらなければいけないことの責任から逃れるための言い訳として使ってるだけだから気にせず切り捨ててよい
自分だってメリットが無ければやらないし 相手がやるから自分もやる取引なんでしょ お似合いだと思うけどね
旦那さんの価値観がなんとなく理解できてしまう私からも、離婚は賛成。 自己評価の低い人間は他人と暮らしても不幸しか生まない。
っていうのは通説っぽいけど実はそうでもないんだよなぁ