[算数の問題「円周率を3.14とするとき、半径11の円の面積を求めよ」の解を379.94とするのは誤り?(togetterまとめ) https://togetter.com/li/940931]
このリンク先の議論が見落としていること。それは、「面積」という言葉についてもまた複数の定義が可能であるということ。これだけで、スムーズに問題は解決できる。
具体的な導入方法としては、たとえば算数の時間の(教科書の)はじめに、「算数のじかんに『面積』っていうのは、計算で出た結果のことだからねー。」と確認させることにする。つまり厳密には
「小学校 算数」において「図形の『面積』」とは、算数の指導範囲内で計算される式の結果求められる数で表されるもののこととします。
という風に「面積という言葉を再定義」させればよい。これによって、円周率を3.14とするという条件下で半径11の円の面積を求める問題の答えは「379.94」で無事正解となる。「非ユークリッド幾何学ガー!」とか(理系の)斜め上方向に吹き上がらなくても「円の面積」という言葉の定義の方を広げれば問題は解決。【現状問題ない・無駄に指導内容増やすな派】に対しても、特に莫大な手間や子供の理解を求めることでもないので受け入れられるだろうし、【有効数字ガー派】に対しても、「あ、面積って言葉の意味が違うんで」で終わり。教員の方に対しては、なんでそんなことを言わないといけないかということについて研修させることで、レベルアップを求めることができて万々歳。
以上から言えること。理系の皆さんはもう少し人文系の学問(たとえば言語学、哲学、歴史、政治学、文学)を真剣に学ぶべきだということです。よろしく。