妊娠した。
あたり前のように「おめでとう」と言われる。
ありがとうと答える。
治療のことは誰にも言ってない。
でもいなくても幸せだった。
ただ年齢的に厳しくなる前にやるだけのことをやろうと思ったのがメインで
子供を産まないと自分の人生が完成しないとか、そんなことは思わなかった。
自分の中だけで考えれば
不妊治療というプロジェクトが実っておめでとう、なのかもしれないが
夫婦にとって子供がいることがおめでたいという固定概念なのだろうか。
子供が居ないときも幸せで、居ないなりのおめでたさもあったのに?
おめでとうと言われることに違和感を覚え続けて数か月。
こう納得することにした。
おめでとうと言われなきゃやってられない。
なんなんだつわりって。
自分がとんでもない怠け者になったような気がする。
私はこんな役立たずだったのかと絶望的になる。
幸い旦那ができた人なのでそんな私をひたすら励ましてくれて
「いま凄い仕事をしてるんだからそれでいいんだよ」と言ってくれる。
「これからどうなるんだろう」という不安がむくむく大きくなった。
愛おしそうにお腹をなでて「楽しみだねぇ」なんて今のところない。
お医者さんに話したら
「妊婦さんは5か月までみんなそうですよ~。胎動が分かるようになるまで頑張ろう」
とのことだったから、そんなもんかと思っている。
そんな感じの妊婦生活なので、おめでとうと言われなきゃやってれらない。
人から「良かったね!」と言われて「あ、良かったんだ」と思わなきゃ無理。
いま良いことが起きてるし、これから起こるのはめでたいことだと暗示をかけてる感じ。
あの「おめでとう」はその為にあると思うことにした。
まだ安定期に入ってないので、ごく限られた人にしか妊娠を伝えてない。
これからいろんな人にこの話をして「おめでとう」のラッシュがくるのかと思うと少し気が重い。
中には子供を望んでいてうまくいってない友達もいる。未婚の友達もいる。
「おめでとう」の裏にひっそり「あぁ貴女もなの」という落胆も感じる。
ちくしょー、何なんだ。
そんなの私一人に何とかできるわけもないので
へー気を付けよう(具体的にどうすりゃいいのかはわからんが)
ヒステリー
つわり、ひどい人はひどいからね。身体大事にしてください。