30年以上前に建設された小さなボロボロのビルのワンフロアが、その無認可保育園だ。
見学して感じた事は、保育士の数も、設備も、心配になる要素が多かった。
もしこの規模の…さらにそれ以上の地震が自分の住んでいる土地で保育中に起きた場合、我が子は大丈夫なのだろうか。
その無認可保育所の入っているビルは、耐震工事をしているようでもなさそうだし、保育所の階数も上の階だ。
20名はいる乳幼児を、たった2〜3人の保育士で全員避難させられるのだろうか。
この保育園は川沿いに建つので、もし震災が起きて津波で川が溢れたら、子供達はどうなるのか…
説明会の質疑応答で、災害時の避難場所を質問した保護者がいた。
園からの答えは、「決まってません」だった。
流石に驚いた。
園は建設場所を決める上で、その辺りの事も同時に考えるべきではないのだろうか。
後日、避難場所を園のホームページで発表するという回答だったので、説明会から十日ほど経過して確認した。
東日本大震災をきっかけに、防災訓練や耐震強化を強く意識して実行している保育園は増えた。
毎月必ず園全体で避難訓練をし、広域避難場所まで移動する訓練まで徹底して子供達に教えてくれる園もある。
そういった園がある中で、まだまだ防災意識が低い園もあるという事を実感した。