2016-09-29

逆に考えてみる必要がある

(前提)

子供であっても、いやむしろ子供であるからこそ、自分が周囲に受け入れられているかどうか、愛されているかどうかは敏感に察知する。

自分の行動が周囲に影響を与えるとわかってくる年頃になると、さらにその傾向は加速するだろう。子供は周囲のいろいろな行動をみて学習する。上手にまねをする。

考察1)

1-1 さて、そこで周囲に受け入れられようと思って、たとえば男の子シナをつくってにこっとしてみたとする。どうなるだろうか。周囲に受け入れられるだろうか。

1-2 あるいは、「女子」的な振る舞いが残念ながらあまり似合わない女の子シナをつくってにこっとしたとする。周囲の反応はどうだろうか。

1-3 あるいは、「どんな子供であろうと、子供が媚びをうるだけで虫ずが走る」という大人に囲まれていたら、その子供はどういう風な振る舞いを身につけるのか。

1-4 幸いにも、「女子」的な振る舞いが似合い、周囲から受け入れられ、結果としてそういう行動を思うままのびのびと行っている子供は、不幸なのか。上記の三人の子供は、結果的に「女子的振る舞い」を身につけることがなくて幸せだというべきなのか?

考察2)

一方、たとえば「長男以外は下男下女」というずいぶん偏った思想教育されて、無事その「振る舞い」を身につけロボットのようになって周囲に受け入れられた「次男次女」は幸せなのか不幸せなのか。

これは架空の話をしているわけではないよ。そういう風習過去実際にあった(http://psychodoc.eek.jp/abare/ojiroku.html)。

今の我々から見ると明らかに不幸でしかない状況だが、もし世界中がこのような風習だったとしたら、これを幸せと感じない人が奇異の目で見られるのではないか

このような社会おかしいと感じるその感性が、その人を「不幸」な人にしてしまうのではないか


結論

考察からは、「むしろ、ほかの子こそが抑圧されそのような振る舞いができない、という観点から見れば、ほかの子が不幸なのであり増田の子幸福」なのかもしれない。

だが考察からは、「コメントした知人には、そのような振る舞いを身につけて生きるような社会犠牲として不幸である、と判断されて当然」だというべきなのかもしれない。

結論は?

少なくとも、その子のそういう振る舞いを「自然」に受け止めてあげるのが、その子にとって一番「幸せ」な状態なのではないだろうか?

個人的には、その子自然としている振る舞いを「社会犠牲で不幸だ」ととらえるのもあまりいい受け止めとは思わないし、同じ理由で「女子感出してる」と見られる状態もまた、あまりいい受け止めとは思わない。「ことさら褒めたことはない」と言うが、「女子感出してる」ととらえている時点で、それはあるメッセージになっているのだ。あくまで「その子」の個人的な振る舞いなのに、「女子」とカテゴライズされれば、その子は結局何かを強いられる(たとえば親のジェンダー観を受け入れる)ことになるのだから

こんなとき、我々は初めて我々自身ジェンダー観に改めて気づかされる。「自然に受け止め、受け入れる」ことの何という難しさ!!

http://anond.hatelabo.jp/20160929065235

記事への反応 -
  • 3歳の娘が女子感出すようになった。 ヒラヒラしたスカートやピンクの服を着たがったり、 しぐさも女子。 それを知人に話したら、 「かわいそう」と言われた。 「社会的に『女の子で...

    • (前提) 子供であっても、いやむしろ子供であるからこそ、自分が周囲に受け入れられているかどうか、愛されているかどうかは敏感に察知する。 自分の行動が周囲に影響を与えるとわ...

    • 過干渉でキモい毒親

    • 例えば幼児が丸いものを好むっていうのはもう社会からの影響とは関係ないと言ってかまわないと思う フリフリはどうかな? ゴテゴテしたものを好むようになるのもわりと人間という生...

    • 小学生の姪っ子の一人称がウチになってた、以前は名前だったのに 写真を撮る時には顔周りに手を持ってくる 友達から影響されてんだなーと見ていて思う 女子っていうより社会性かな

    • 女子感などという政治的に正しくないものに目覚めた子供は矯正しないとな 3歳ならまだ間に合うから徹底的にポリティカル・コレクトネスを植え付けろ

    • よくある話。 イギリス人フェミニスト「3歳の娘が女の子らしい格好が好きなのが恥ずかしい」→海外「フェミニズムを履き違えてる!」 http://kaigai-matome.net/archives/35551541.html

    • ピンクdisは世界の常識。 「ピンクは強い性的アピールを秘めた色」 「色彩による子どもへの性差別刷り込みの話は、特段新しい視点ではないどころか、日常トラブルなく生きていく上...

    • ピンクdisは世界の常識。 「ピンクは強い性的アピールを秘めた色」 「色彩による子どもへの性差別刷り込みの話は、特段新しい視点ではないどころか、日常トラブルなく生きていく上...

    • リンゴ日和でも読んどけ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん