その結果、職場で「言われたことも出来ない」レベルの人間のうち、明らかにアスペやADHDだろうなーという人はマークされやすくなった。
それで上司や先輩、同僚、後輩といった関係者から専門家の診断を勧められるケースも出てきたと思う。
でも、そういうケースも含め、周囲から数年来、強く働きかけられても専門機関を受診しない人が未だに多いらしい。
勿論、そうそう専門家とコンタクトを取れない地方在住の人もいる。でも都市圏に住んでいてもなお、受診しない人もいっぱいいるわけで。
これが単に周囲とのトラブルのみなら、受診しないのは分かる。視野が狭かったり思い込みが激しいのは発達障害の特徴だから。
でも、「お前のそれはタダ事じゃないぞ」くらいの事をずーっと言われていても動かないのはヤバい。
だってそれ「自分は自分自身のことを真面目に考える気はない」と言っているようにしか見えないし。
そんな態度を取っていたら周りはどんどん離れていくだろう。
職場だったらクビか、飼い殺しで退職に追い込まれるの二択かな。無能なりに定年まで逃げ切れるほど甘い仕事なんて今時殆ど無いし。
昔に比べれば、これでも医療や福祉の面は整備されてきたので、あとは本人の決断の問題なんだけどなあ。
本人が「助けてくれ」と思わない限り、それ以上は介入のしようがないわけで。
確かに、診断されることがどれほどの助けになるか定量的には書けないが、多分今だったら診断を受けないよりは絶対にマシと言える。
少なくとも職を転々とするリスクや、ワープアやホームレス、犯罪者にまで転落するリスクは相当軽減できるはず。
それでもなお、頑として診断を受けない、或いは診断を受けることを有耶無耶にしてやり過ごすとか、これって一種の医者嫌いみたいなものなのだろうか?
とにかく理解に苦しむ。