3,4回目の再読。10年ぶりくらい。
前半はすごく鬱屈してるけど、普通の女子高生が異世界の理不尽に慣れて悟るっていうのを描くにはこれでも少ないくらいなのかも、と思った。
逆にこれだけのボリュームで、異世界に孤独に置かれた普通の女子高生の心の変化・成長をよくぞ描けたと感嘆する
前半のストレスを吹き飛ばすように3/4くらいからはすごくカタルシスのある展開になる
図南の翼と違って王だとわかった後も少しお話が続くのがうれしい
続刊で語られてはいるんだけど
物足りないって思わせるくらいがうまいのかなあ
漢文調の最後の記録も、こんな冒険が歴史書になるとたったこんだけになっちゃうんだなあとか、
もしそうなら中国の歴史書もめっちゃ簡単に書かれてるけど、ほんとはめちゃくちゃドラマあったんだろうなあとか、
そういえばキングダムも著名な戦いの後に、シンプルに歴史書に書かれてる一文だけを載せたりしてるなあとか、
いろいろ思った。
あと今回読んで初めて思ったのは、
・ジョウユウって冗祐ってかくけど、オウムの上祐が饒舌なのに比べるとこっちは対局だなあと思ってなんかおかしかった
・ネズミがキーのキャラになってるのはゼノギアスのハマーとつながるところあるなあ
あと記憶違いとしては
・ネズミがヨウコにいい待遇でいいよって言われるけど自分は普通にべんきょうできればいいんだって断るのは別の巻だったか
ってのがあった
うーんやっぱりおもしろいなあ
図南の翼含め世界観をある程度知った上で読むと、言葉が通じてるのも王の素質だし、苦労はあったとはいえなんだかんだでそれがいい巡り合わせにつながるのは鵬翼だったのかなあと思う
今回は昇山じゃないから、いろいろ途中で騙されたり襲われたりしたのか
書いててよーやく気づいた