2016-03-30

Web企業での村社会職場環境

「この会社って実は優秀な人からどんどん辞めていくんだよね」

入社当時、先輩にそう言われて驚いたのを覚えている。

誰もが知っている大企業の話。

1つの部門が1つの会社のようになり、部外へ重要情報ほとんど流れない。

その一方で、部内では過剰なまでの情報共有が求められる村社会

ある1人の技術者10割の作業担当して出した成果も、部内にその結果を"シェア"することで部の成果となる。

シェアねがいしますー」

明日シェアしましょうー、あとでインビ送りますねー」

1日1度、いや3度は聞く言葉

必要なのは共有したという事実だけ。内容なんて誰も興味ないのだろう。

ここ1,2年の間に、私の元部下で優秀だった人達はみんな別の部門に散り散り移った。

残ったのは高齢者ばかり。

体力が衰えたためか、明らかにサーベイが足りていない研究活動をしている人もいる。

研究の進捗をシェアされる度、あぁ、それは何年も前に検証済みの内容だ、と悲しくなる。

それをいちいち指摘しない私にももちろん問題はあるが、

研究者でない私に指摘されたとなると顔を真っ赤にしそうな人ばかりだ。

異動した元部下達が異動の前日、丁寧な感謝挨拶を私にしてくれたのを覚えている。

上手く理由言語化できないが、この時私は人の上に立つべ人間ではないと思った。

それに年上の部下が多かったせいか、期末の評価時期になると常に気疲れしていたというのもある。

入社して6年。

仲が良かった同期はみんな優秀だったのでもう誰も残っていない。

私は無能なので時間はかかったが、おそらく今年中に辞めることになりそうだ。

辞める会社サービスなんて使いたくないが、使わず生活していくのは困難だろう。

村社会呪縛から逃れられない恐怖に震えている。

インターネット怖い。

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