2015-09-27

http://anond.hatelabo.jp/20150921014754

この字は配偶者意味するが、訓読みの「つま」は「端・添え物」という意味である(例:刺し身のツマ、ツマはじき等)。

字の様から、この語に「家同士の婚姻」という時代制度性を読み取ることは必ずしも間違っていない。従って、ことの是非はともかく現憲法とは整合しない。(家制度否定するために設けられたとされる日本国憲法24条1項に「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」とある。)

この語は、家の奥の間を指す語から武家制度に由来する(例:大奥等)。この大げさな語を庶民配偶者に用いたのはおおむねジョークとしてであり、他に「女房(=貴族の家の手伝)」、「山の神(=女性であり、嫉妬深く、祟りやすいとされる)」など似た事例がある。

カーチャン

グループ内最劣位の者を基準とした呼称」。すなわち、家庭内において子ども基準としたときの「母」という立場に起因する日本的呼称であり、「伝統的」であるとともに、「核家族単位とした家族観を前提」とし「トーチャン」と対になる呼称であるところが意外とリベラルではあるものの、残念ながら子どもの居ない家庭などでの使用は難しい。



結論。今のところ日本語には、結婚後に、現憲法に則した『同等の権利を有する相手』の呼称がない。どう呼んでも問題がある点では同じ。

というわけで、好きに呼べばよろしい。ちなみに、「上記呼称尊称を付けることで、本来意味崩壊させる方向」に進みつつある現在の状況はそれなりの妥協案だと考える。(奥『さん』、嫁『さん』、妻『君』……最後は余り現代的ではないが。)

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