よくアニメやゲームの暴力シーンやエロシーンが子供に悪影響をどうこうって話あるよな。
ネットじゃ脊髄反射的にそんなバカな話があるかって反応帰ってくるけど、
そんなことをふと思ったのは、修論発表会も終わって、ちょっと余裕できたからアニメでも観ようと思って、
TUTAYAでふしぎの海のナディアを全巻借りてきてオールで一気見したから。
やっぱこれ名作。
25年も前の作品とは思えない。
OPで真っ青な空を背景に白鳥が画面内に飛び込んでくるシーン、
「あ、美しいってこういうことなんだ」
と子供ながらに思った、あの気持ちが鮮やかに蘇った。
もし小学生のころに、ナディアを観なかったら、今の自分は無いだろうな。
ジャンを見て、そうか、こういう男が物語の主人公になるんだ、と思ってから、電子工作にハマって今に至る。
一方、俺の隣で毎週一緒にナディアを観ていた妹は、ナディアみたいな女になりたいと思ったのか、
自分は卑弥呼の生まれ変わりなのだと思い込んだらしくて、家中に謎の呪符を貼り付けていたが、
気がついたら不登校児になっていた。
最近はマイルドヤンキーだかなんだか知らないが、そういう文化圏で男にサファイアを貢がせている。
これはこれで立派なもんだ。
俺達は極端な例かもしれないけど、やっぱり子供の頃に観たアニメって子供のその後の人生に多大な影響を与えると思う。
でもそれは、ただの暴力描写とか、残酷描写とか、そういうんじゃなくてさ。
ようは、感動、なんだよな。
自分に感動を呼び起こしてくれた何か、が子供に影響を与えるんだ。
ごく平凡な子供は滅多なことじゃ感動しないだろ。
「感動」を取り締まればいいと思うよ。
もういい年した大人なんだからDVDかBD買えよ