2015-01-29

夫婦平穏は、柔らかい

夫とはレスになってから6年。

最初きっかけは育児ストレスだった。

私の育休から職場復帰と、

夫の転職が重なった事は最悪だった。

私がどんなに辛くても彼は

ほとんど家に帰ってこなかった。

夫は賢い人だった。

私が辛いといえば、

家には全自動洗濯機や、食器洗い機

果てはダスキンから家政婦サービス

資料まで取り寄せてくれた。

彼なりに問題解決しようとして

くれていたことは解っていた。

でも、私がしてほしかったのは

少しでも早く家に帰ってきて

一緒に子供の面倒を見てくれることだった。

私のどうにもならない状況を共感して

傍で立ち向かってほしかった。

でも、夫はそれを頑なに断った。

「今は仕事の大切な時だから。」と

彼にとっては仕事を変えて、

家族時間を作る選択肢

あり得ない事だった。

それから私は夫に求められても

拒否するようになった。

というより、彼が血の通わない

不思議な生き物に思えてしま

触られるのが気持ち悪くなった。

その後、彼のポジションが上がると

週に1~2回は娘の面倒を見るために

早く帰って来てくれるようになった。

夫は別に血の通っていない人間ではなかった。

前までは不可能だった残業

飲み会もできるようになった。

でも、やはりどうしても

彼に触られるのが気持ち悪くなった

感覚は戻らなかった。

我慢しようとしたが、無理だった。

そんな毎日を繰り返すうちに

彼は私を求めなくなった。

朝、枕元にあった夫の携帯が鳴った。

女性からLINEが届いていた。

「○○(夫の名前)ちゃん、おはよう

の後にハートマーク

朝、夫に携帯鳴ってたよと伝えると、

最近スパム多いんだよなー」と夫は答えた。

同じ女性から何度も届くメッセージ

文面がスパムではないことは明らかだった。

でも、それ以上問いただすことはできなかった。

これを聞けば、またあの殺伐とした

地獄のような毎日に戻る。

夫が誰かと付き合ってることなんて

どうでも良いことだった。


この週末、夫は私の好きな

スパークリングチーズを買ってきた。

私は冷蔵庫の残り物で

彼の好きなカリフラワー

アーリオオーリオと、

トマトグリルを作った。

娘が寝た後の穏かな夫婦時間

お互いの仕事の話や子供の話を

とりとめも無く話した。

柔らかい嘘で固められた平穏は続く。

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