2015-01-16

どこにでもよくあるようなベンチャー年末に辞めた話

初めに言っておくと、特におもしろい話でもないし、オチがあるような話でもない。

ほんのちょっと愚痴と、ほんのちょっとの後悔があるだけ。

事の発端は3ヶ月くらい前だった。どうも社内がざわついている。話を聞いてみると、誰々さんが辞めるとか辞めないとか、みんな不満だらけだから社長に文句言ってやろうとか、きっとどこの会社でもよくあるような話。

から自分はわりと傍観していたし、大事にもならないと思ってた。そしたら、あれよあれよと、どんどん人が辞めていって社内騒然。社長は常々「代わりがいないなんてことはない」と言っているような人だったから、責任持ってなんとかしてくれという感じだった。

客観的に書いてみたけれど、年末までには自分もその中のひとりになってた。最初に辞めていった人たちに比べて、たぶん自分はそこまで不満があったわけでもないと思う。だけど、創業して何年も経つの社会保険をまともに払ってくれない、有給休暇制度として存在していなくて適当給与明細は出してくれない、残業云十時間がみなし残業代として基本給に含まれるにも関わらず低賃金、と、まぁ挙げたらキリがないくらい不満がないわけではなかった。

ただ、そんな適当会社なのに、住宅手当や通勤手当、みなし残業時間以上の残業代はしっかり出してくれていたし、プラマイゼロかなと思っていたわけ。

ただ、今でも納得できないのが、引き抜きは自社に都合よく行うくせに、自社から退職者が出る時は汚いものでも見るかのような態度になるし、いなくなってからも社内で悪口ばっかり言っているところ。「大事なのは感謝すること」と言っていたにも関わらずね。二重人格か何かかと疑いたくなるけれど、ビジネスとして割り切っているんだろうなって判断した。

から、辞めた。

引き継ぎしなきゃいけないことはたくさんあるし、中途半端になっているプロジェクトもある。でもそれ以上に、この会社のやり方に辟易してしまったし、いつか辞める日が来るとしても気持ちよく退社なんかできっこないって思っちゃったんだよね。辞めるなら今しかないなって思ってしまった。引き止められた時に出された条件もビジネスと割り切ると到底納得できないものだったしね。

もちろん嫌な人ばかりだったわけではないし、とてもお世話になった人もいた。正直その人達には申し訳ないと思っている。本当は長く良い関係を続けていきたい人達だったからね。もう少し良いやり方はなかったのかなと今でも後悔しているのは確か。

何社も回ったことがあるわけではないから一般的会社の在り方だとか、慣習だとかはわからない。でも、少なくとも今までお世話になってきた会社とはやっぱり違っていたし、今後も同じようなやり方を続けるなら、潰れないにせよ、愛される会社にはならないだろうなって思ってしま会社だった。

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