当時20歳くらいだった私はいわゆるヘアサロン難民で、あちこちでカットしてもらいながら自分に合うところを探してた。
その時出会ったのがとあるヘアサロンで、地元でも何店舗か支店がある割と名の知れたとこだった。
担当してくれたAさんは同性、しかも同い年、地元も近いという事で話も盛り上がり、自然とその店に通うようになった。
当時付き合ってた彼氏(今の主人)や高校の同級生をお客さんとして紹介したりもした。
10年くらい前にAさんが仲間と同じ市内で独立するという話を本人から聞いて、当然のように新しいお店に私も移動した。
それから時間は過ぎて今年の話になるのだけど、近くでアパートを借りている義姉が遊びに来た際に
「私ちゃんが髪を切ってもらっているところに私も偶然こないだ行ってきたんだよー」
と言ってきた。
某クーポン雑誌に頻繁に載せているようなので、それを見て行ってみたら「もしかして親戚ですか?」と言われたらしい。
うちの苗字はそんなに珍しくもないけどなかなかお目にかかれないレベルなのでAさんもピンときたとか。
義姉は海外生活が長く、同居してた期間も短い為あまりこちらのプライベートには詳しくないので同じ店だとは知らなかったらしい。
その時は特に何も言ってはこなかったのだけど、次の日に義母がこっそり話をしてきた。
「あの人、こないだ切ってきたところで息子の事をいろいろ言われてきたらしいのよ」
内容を聞いてみると
•いつもボサボサの頭で来るんですよぉー
などなど。
主人の名誉の為に言っておくと、髪を切りに行くのにある程度伸びてるのは仕方ないし、
ヘアカットだけでもそこそこのお値段だから家計を気にして頻度を昔より少なくしているから。
家電量販店の件は、パソコンを買ったのにメーカー不良が何度もあって交換をしていたから。
多分そこも踏まえて主人は話をしたんだろうけど、義姉にはそのように喋ったらしい。
おまけに、8千円のプランで予約したはずなのに、プラン外のトリートメントやら何やらで結局2万円近く取られたとか。
(これは一概に向こうが悪いだけではなく、オススメを断らなかった義姉も悪い)
この件があって、一気にその店に行く気が無くなった。
私はあまりそういうトークが得意な方ではないのでなんやかんやお喋りをする方ではないけれど、
いつ自分の知り合いが行って私や主人の話をされるかわからない。
というか、いくらキョウダイとはいえ他のお客さんのマイナスイメージに繋がるような事をおもしろおかしく言う神経がわからない。
結局義姉はその後他のヘアサロンに通うようになり、あの店の話はしなくなった。
私は自宅の近くで手頃な値段でカットしてくれるところを見つけたので行ってみた。
10年以上同じ人にカットしてもらっていた髪を他の人に任せるのはなんとなく不安があったけど、そこそこ綺麗に仕上げてくれた。