2013-03-02

webフレームワーク王道としての役目を終えつつあるRails

そろそろRails4が出るらしいが悲しいほどに話題にならない。webフレームワーク代名詞存在メジャーバージョンアップにしては寂しい限りだが、そんな現実に正直納得してしまう俺がいる。

8年前に生まれたRailsバージョン0.*で世界中に衝撃を与え、1.*で数多の模倣フレームワークを生み出し、2.*でその名声を確固たるものにし、3.0で完成した。

2から3.0にかけては大規模な変更を伴ったがいずれも素晴らしい変更だった。今見ても3.0は素晴らしい出来だった。

しかし3.1以降のRailsはどうだろう。改善と呼ぶにはあまりにも実験的な変更が多いのではないかバージョンが上がる度に失われて行く互換性とノウハウ。変更をキャッチアップするだけでも一苦労だが、キャッチアップするメリットを見いだせないのがさら苦痛拍車をかける。もはや10分でブログが作れるとセンセーショナルな印象を与えたあのシンプル実用的で敷居の低いRailsは無くなった。

現在Railsの動向についての開発者DHHの発言をボクなりに解釈するとこうだ。「Rails実験的なプロダクトで、より良いwebテクノロジーを生み出す道標」。今のRailsは確かにそういう道を歩んでいる。先進的ではあるが実用性に疑問符が付くような技術でも積極的に取り入れる姿勢を貫いている。

確固たる位置を築いた後は保守的な道を歩まざるを得ないプロダクトが多い中でRails真逆の路線を進み出したが、しかしその結果Rails学習コスト新人でも中堅でも等しく高いままだ。なぜRails精通したエンジニアが首を傾げながら新しいバージョン勉強をしなければならないのか。その新機能は誰のための変更だろう。より良いwebのため?そういう実験が適さないほどRailsは大きくなりすぎたように思う。

次の4がDHHが直接関わる最後バージョンになるのではないかとすら思っている。もう彼自身webフレームワークというものにあまり熱意を抱いていないのは明白だ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん