2013-01-30

危ない回線業者Aの話

世間インターネット接続回線の2トップと思われるA社とB社。

A社は1年ほど前から値段中心に市場攻勢をかけ、

B社は今年に入ってから大幅な値引きをやって追いかけている。

そんな中。

最近仕事回線敷設の仕事を請け負う工事会社の営業と話をした。

電柱から家の中まで回線を引き込んでくれる人たちだ。

「うちも、そろそろA社の仕事下りようかと思ってましてねぇ」

ぽろっと愚痴をこぼした。きた、情報だ。

直接は中小企業の従業員である彼らが大企業仕事を要らないと考える。

大企業との窓口は開拓こそしたいが、仕事を欲しくないとはどういう事か。

簡単にまとめると、作業単金が安かった。

大人二人が車と材料抱えて動いて数千円程度の利益らしい。

粗利率で約5%と表現すると、その無茶な価格設定が良くわかるだろうか。

いろいろ話をするうちに、使ってる回線もB社の物より数段ランクの低いもの

現地に来る人間技術的に劣る若くて安い回線職人が中心だとのこと。

良くある現場の劣化の構図だ。

まぁ、繋がってればそれでいいのが回線から問題ないと考えるのは早計。

A社は昨年末の大規模障害を筆頭に、通信不具合を連発しているのだ。

発表上では設計上のミス理論的なものという事だが・・・

実に「いざという時」に弱いというのが不安になった。

記憶にまだ新しい関東大震災

自動車業界多重下請け構造の結果、とあるネジの最終的な製品は限られた

いくつかの工場しか作れない事が判明した時。

「ネジをよこせ」といって発注書を送りつけることしかしなかった会社

「何が問題で作れないか」を人を派遣して一緒になって考えた会社の差は

納品ペースの復旧速度に如実に反映されていた。

となると、単金が高いB社の仕事がある程度確保されれば、

彼の会社はA社の仕事を受けなくてもいいという事になる。

数日後、私はB社のベンダーコントローラーを紹介し

お客様にはA社の回線が絡んだサービスを奨めなくなった。

今のところ、それが正しい事だと信じている。

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