高校3年でお遊びみたいな交際を始めて、毎晩0:00のメールを楽しみにしてた。
『同じ東京の大学に行こうね』そんな叶うわけないメール上の約束をしてた。
センター試験があってメールしなくなっても好きで好きでたまらなかった。
でも現実は非情で。彼は受験失敗、地元に帰って、私は地元から知らない東京に一人ぼっち。
『受験があるから別れよう』その一言は一人ぼっちの自分には重すぎた。
どこの大学に進学するの?今何してるの?新しい彼女とかできたの?聞きたいことはいっぱいあった。でも聞けなかった。
合コンに誘われても、サークル誘われても、なんにも楽しくなかった。
そのうち、一人でいることが楽になって誰にも誘われない、孤高の空気になった。
精神的にもまいった。そのうち、寝て起きて、ご飯食べて、寝る。それだけの毎日。
人の喋る声、電車の音、テレビの音、嫌なほど聞こえてくる。イヤホンが手放せなくなったのもこのころ。
誰も知らない世界にいるんだったらまだ地元にいたほうが幸せだとも思った。
過去のことを水に流してくれるように接してくれて優しくて、辛かった。
去年のTwitterオフ会で久しぶりに会って、話をして、「今まで振り回してごめん」とネックレスをもらった時、どういう顔をすればいいか分からなかった。
胸が痛くて痛くてつらかった。でも彼女になれないと思ってた。
「そんなに誰かの為に泣けるのは『好き』なんだよ」
ああ、私はこの人が、何年も何年も忘れられないぐらい好きなんだと思った。
酒の勢いと友人の後押しで告白できたのは結果オーライだったと思う。
“ちゃんとした”恋人になってキスをして、いろいろして、やっぱり涙が出るのは嬉しいからかな。
相手は嫌いだと思ってたって言ってたけど、そんなことない、好きだからなんですよ。