2013-01-04

マイナス×マイナス=+

彼とはじめて出会ってから六年間。

高校3年でお遊びみたいな交際を始めて、毎晩0:00のメールを楽しみにしてた。

『同じ東京大学に行こうね』そんな叶うわけないメール上の約束をしてた。

センター試験があってメールしなくなっても好きで好きでたまらなかった。

会える、好きだってその一言があるだけで自分勇気が出た。

でも現実非情で。彼は受験失敗、地元に帰って、私は地元から知らない東京一人ぼっち

受験があるから別れよう』その一言一人ぼっち自分には重すぎた。

どこの大学に進学するの?今何してるの?新しい彼女とかできたの?聞きたいことはいっぱいあった。でも聞けなかった。

合コンに誘われても、サークル誘われても、なんにも楽しくなかった。

そのうち、一人でいることが楽になって誰にも誘われない、孤高の空気になった。

精神的にもまいった。そのうち、寝て起きて、ご飯食べて、寝る。それだけの毎日

夏休み家族が来て部屋の荒れっぷりを見てそのまま精神科へ。

人の喋る声、電車の音、テレビの音、嫌なほど聞こえてくる。イヤホンが手放せなくなったのもこのころ。

留年して1年は楽しかった。

誰も知らない世界にいるんだったらまだ地元にいたほうが幸せだとも思った。

そんなときTwitterで偶然彼を見つけた。

過去のことを水に流してくれるように接してくれて優しくて、辛かった。

去年のTwitterオフ会で久しぶりに会って、話をして、「今まで振り回してごめん」とネックレスをもらった時、どういう顔をすればいいかからなかった。

帰りの新幹線で泣いて、泣いて、泣いて、泣きじゃくった。

胸が痛くて痛くてつらかった。でも彼女になれないと思ってた。

「そんなに誰かの為に泣けるのは『好き』なんだよ」

ああ、私はこの人が、何年も何年も忘れられないぐらい好きなんだと思った。

酒の勢いと友人の後押しで告白できたのは結果オーライだったと思う。

“ちゃんとした”恋人になってキスをして、いろいろして、やっぱり涙が出るのは嬉しいからかな。

相手は嫌いだと思ってたって言ってたけど、そんなことない、好きだからなんですよ。

ファーストキスは、焼肉の味がした。

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