その後副都心線で更に移動、友人宅の最寄駅に着く頃には22時を回っていた。
私は待ち合わせの時間から30分も遅刻して駅に到着したものの、友人はやって来ないし私が送ったメールも返信してこない。
そもそも友人と移動日前日にはメールのやり取りをしていたのも関わらず、その日はメールを一切寄越して来なかった。
そのまま2時間が経過し24時を回ったけれど何も連絡が来なかったので
「アイツは寝たんだな!そうなんだな!全く高校の時は優等生だったから
約束事にはキッチリしていると思っていたがヌルい大学生活でアイツの心もヌルヌルに腐敗したんだな!」
と思うことで自分を納得させることにした。結局その日は某ファーストフード店で一夜を過ごすことにした。
夜が明けると9時頃から1時間毎に電話をかけた、もうヤンデレだと思われても構わない。
それでも彼は電話に出ることがなかった。結局電話がかかってきたのが15時過ぎだった。
私はその頃になると彼に少し愛想を尽かし最寄駅を離れ横浜まで来ていた。一人で観光してカプセルホテルにでも泊まろうかと考えていた時だった。
電話を取ると見知らぬ声が聞こえた。彼の父だった。そこで友人の自殺を聞いた。
あまりに突然の訃報だったので気持ちの整理がつかず、私はその日に新幹線で下宿に帰って、寝た。
何年も泣いてないので涙すら出なかった。
最初は気が動転して誰かから殺されたのかと思ったけれど、よくよく考えてみると、まあやっぱり自殺なんだろうなと思う。
こんなことを日記に書いて何になるんだって自分でも思うけれど、自分の中でモヤモヤしたものを文章化することは
それだけで意味のあることだと思うし、文章化を通してこのことに対して気持ちの区切りつけたいという側面もある。
でも、自分の周りに起こった出来事や考えを誰かに伝えたいという面が1番大きいのかもしれない。良く分からない。
この出来事を通して私が言いたいことは一つ、「自殺する人はバカだ」ということである。
名門大学へ進学し、将来も心配も無い・・・わけではないだろうが傍から見て順風満帆な彼がどうして自殺したのかは分からないし
今となってはもちろん追求する気もない。でも何か悩みごとあるなら死ぬ前に私にオブラートに包みながらでもいいから話してくれと思う
解決出来ない可能性の方が高いかもしれないけれど。悩みを共有するのとしないのとの差は大きいんじゃないのかと思う。
私は面白い小説やラノベ、漫画を片っ端から読んで、面白い映画やアニメを片っ端から観て、面白いゲームを片っ端からやって、
行きたい国には片っ端から行って、美味しい食べ物は片っ端から食べ尽し、美人な嫁を持って可愛い子供を生むまでには死んでも死に切れない。
死んだら上に書いたような欲求を満たす行為は何も出来ないんだぞ?誰かと他愛もない会話を交わすことすらできないし、セックスとか言わずもがなだぞ?
魂のみが存在し、現実世界を見ることのできる死後の世界があるならば、私があらゆる欲求をみたしていく様を友人が見ることもあるだろうな・・・