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休み時間にはその子の周りに集まってノートに描かれた絵をを見せてもらっていた。
どの絵もプロの漫画家のように上手で私もその子をべた褒めしていた。
私の顔で一番コンプレックスがある部分を強調したデフォルメ絵で描かれていた。
私は不愉快だったが、みんな「似てるー!」「そっくりー!」と盛り上がっていたので、愛想笑いで返すしかできなかった。
次の時、今度は絵柄が変わってホラータッチにデフォルメされた私の似顔絵を持ってきていた。
もちろん私のコンプレックス部分は強調されたままで。
その絵では体が妖怪に描かれていたので、友達グループの中ではその妖怪名で呼ばれ始めた。
その絵は他のクラスメイトにも出回り、一部の男子からも妖怪名で呼ばれるようになった。
「私いじられキャラになってるんだ」その時気づいた。
今だったら即「イジメられてるんだ」とまで思い至ったかもしれないが、当時は「いじられてる」としか思わなかった。
そしてそれはとても不快なことだった。
私はその子に思い切って言った。「そんな絵描くのやめて。キモいから」
「いや きもtくなんかによ。おもしロィよ。ウケるし」
これ以上いじられて傷つかないための「逃げ」だった。
私は休み時間に特定のグループで集まることはなくなったが特に学校生活に不自由することなく上手くやっていた。
元の友達グループでは似顔絵描きがしばらく続いていたようだが、いつの間にか休み時間にその子の周りに人が集まることがなくなっていた。
私がグループを離れたことで、その子は他の友だちの似顔絵を描くようになり(もちろんデフォルメのキツい気持ち悪い絵)、みんな離れていったとのこと。
これは元の友達グループにいた子が「あの時ゴメン」と私に謝りにきてくれたときに聞いた。
自分たちがされるまでここまで不愉快になると気づかなかったと言っていた。
元凶の子は私に謝りにくることもなく、休み時間は1人で絵を描いてばかりいるようになった。
「キモイと言われていた」
「1人で絵を描いてばかりいた」
とか言っているのをネットで見つけた。
どうして都合の悪いところを無視する。
「私も昔いじめていた」
「クラスメイトの容姿を妖怪に見立ててからかって遊んで友達を傷つけていた」
「後悔してるし謝罪したい」
「いじめはやめよう」
いじめって、戦争と同じだから。同じ空間にいる限り防止策なんてないよ
その絵の上手い子は都合の悪いことは隠そうとして「いじめられてた」と吹聴していたわけじゃないと思う 世の中には他人の痛みに鈍感なくせに自分の痛みには過剰に反応する人がいる ...