2012-04-03

爆弾低気圧を弱小雑魚低気圧と同一カテゴリに入れることのデメリット

気象観測が発達する明治以前、江戸時代には、荒天を

呼ぶ言葉「嵐」と「台風しかなかった。

で、「嵐」と「台風」の定義境界曖昧であり、

どっちも「嵐」として、人々は荒天対策した。

で、明治以降、気象観測が進み、台風に厳密な定義がなされた。

「風速17.2m以上の熱帯低気圧

この定義に該当しない熱帯低気圧は「弱い熱帯低気圧」とされ、

また風速上は該当しても、温帯低気圧は「単なる低気圧」とされた。

台風来襲はモンスーン日本の「定例イベント」となり、

人々の意識の中でも、各種の制度上も、「台風対策」が組み込まれた。

台風が来た場合の、学校休校対策、連絡網」とか。

しかし、「風速は強いが、性格が熱帯性でない低気圧」は、

その実力(?)に拘らず、「雑魚のような弱小温帯低気圧と同じジャンルカテゴライズ」されてしまった。

なので、人々も、温帯低気圧起因の「嵐」に対して「警戒する行動習慣」が根付いていないし、

また行政企業も、そのような場合の行動マニュアルをあまり持ち合わせていない。

台風が接近する場合は、いろいろ報道されるので、人々は警戒するが、

温帯低気圧場合、いくら「爆弾低気圧」と俗称しても、朝のニューストップ扱いにしても、

人々はピンと来ない。

今朝、会社女性に対して「爆弾低気圧の話題」を振ったところ、

3割程度の女性は「知らない」と回答した。

「え~帰宅に影響するんですか~~」、その程度の認識

彼女らも朝の情報番組を見て出勤しているハズであるが、

低気圧情報、と聞いても「ピンと来なかった」のであろう。

まり、嵐をもたらす強力低気圧のうち、熱帯低気圧だけ「台風」と別名称

カテゴライズして、一方の温帯低気圧カテゴライズせずに「雑魚低気圧と同じ扱いにした」、

その弊害が出ている。

自分は以前から

爆弾低気圧には、別途呼称を用意しておくべきだ」と主張しているが、

教えてGooで同様の意見があり、我が意を得た。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3812951.html

厳密なカテゴライズをしていなかった江戸時代以前の方が、

人々は自然の猛威に対し、素直に謙虚対応していた気がする。

  • お役所仕事だからね~

  • http://anond.hatelabo.jp/20120403172731 自分がいる地域を登録しておいて、3時間ごとの天気を「自分で」把握するしかないだろう。 他人まかせじゃ、どうにもならんよ。天は自ら助く者を助く...

  • これまでの台風で風による被害は見たことがない。 近所では、今回の春の嵐で次の被害を目撃した。 ・店舗の看板の吹っ飛び3件 (幅2間×高さ1間くらいの看板が宙を舞っていた) ・野立...

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