2016-10-31

ヤリチン分裂現象

恋愛話をしているとき、「男はみんな浮気性」とか「誠実な男なんて (ほとんど) 居ない」という主語が大きな言葉が飛び交うことは珍しくない。

一方で、こういう会話を耳にすると、「俺の周りでは、浮気をする奴なんて珍しいけどなぁ……」と思う男性も少なくないだろう。

こういう不整合はどこから生じるのだろう。政治的に正しくない思考汚染されて、認知が歪んでしまっているのか。恋愛で壊れた大脳を癒やすため、運動瞑想と350グラム野菜必要なのだろうか。

実は、このような状況は「ヤリチン分裂現象」として合理的説明できる。以下に、ヤリチン分裂現象簡単解説を述べる。

全ての男性が次の3種類に分類されるような、仮想的な世界を考えよう。

  1. ヤリチン男性 (人口の1割を占める)
  2. 誠実な男性 (人口の5割を占める)
  3. 恋愛男性 (人口の4割を占める)

さて、このような仮想世界では、ヤリチン男性人口の1割に過ぎない。一方、誠実な男性人口過半数存在する。

ここで問題となるのは、属性別で見ると、交際人数に偏りがあることである

上記の状況を女性立場で考えると、交際する男性のうち、各属性比率

ヤリチン男性:誠実な男性恋愛男性 = 0.1×100:0.5×4:0.4×0 = 5:1:0

となる。驚くべきことに、女性から見ると、交際相手のうち約83%がヤリチンとなる計算だ!

(人口比では、ヤリチン男性の1割しか存在しなかったのに!)

ここまでの計算を見た読者には、この原因は明らかであろう。一人のヤリチンが多数の女性関係を持つ結果、交際相手として何度も重複カウントされ、統計上は「ヤリチンが分裂」しているのだ。

これと同様の分裂現象は、恋愛だけに限らず、世間の至る所で見受けられる。

主語の大きな文章を見かけたとき、そこにはヤリチン分裂現象が潜んでいるかもしれない。たとえ自身の実感が伴わなくても、多数の被害者存在を頭ごなしに否定しないのが、冷静で合理的な態度だ。

主語の大きな文章を読んで傷ついて、頭に血がのぼったとき書き手不見識を取り上げて、袋叩きにしたいと思ったとき。ふと立ち止まって、書き手境遇想像を巡らせてほしい。

数多のはてなーの手に握られた斧が、無垢一般人に向けて次々と振り下ろされる光景を、ただただ悲しく思う。

 

11/1 追記:

ミス修正しました。恋愛男性について、0.5×0=0としていましたが、正しくは0.4×0=0です。ブコメでのご指摘ありがとうございます

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