■W杯での勝敗は本質的ではないのではないか

• 理由:そもそも選手の技量の向上は代表での強化のあり方とはあまり関係がないのでは
• ふだんの練習や試合をこなしているクラブでのパフォーマンスの方が重要ではないか
• むしろ、W杯というのは4年に一度の、各国の強化状況の進捗を示す評価のイベントとして捉えるべきではないか
• 喩えて言えば、卒論の口頭試問(？)のようなもの。
• 事前に準備をしっかりする必要はもちろんあるが、そこで実力以上のものを発揮することはできないし、学生時代を通じて勉強をきちんとできてたか、みたいなところが本来振り返るべきところ。
• サッカーでいうなら、日本のプロサッカー界が成長したかどうかというところが本来的には重要。
• 大雑把に言えば、Ｊリーグのクラブがどれだけ強くなっているか、日本から世界的なプロサッカー選手がどれだけ出てきているか、というところが本質的には重要。
• 逆にいうと、(あまり本質的ではないとここで言っている)W杯の成績は、長期的には、アジアや世界の大会におけるＪクラブの成績や、ヨーロッパのリーグで活躍する日本人選手の数と相関するだろう。
• さらには、下部組織とか小学生とかの育成が順調に行っているかどうか
• もっと言えば、サッカーが生活に溶け込んでいて、普段からサッカーをやったり応援したりする習慣がどれぐらい広く深く浸透しているかどうか
• 最近10年ぐらい(？)の傾向として、才能がある選手が若手の段階から海外に挑戦できるようになっているのはデカい
• 昔は、小笠原とか名波クラスでも、ＪリーグでMVP級の活躍をして20代半ばになってからようやく海外に行くという感じだった
• となると、「海外組」は国内で派手な経歴のある中盤の攻撃的MFやボランチあたりに集中して、特にセンターバックとかは海外での経験が積めないという難しさがあった
• ともかく、海外組で1チーム以上作れるような現状は十分すごいとは思う
• W杯のメンバーと関連していうなら、中核選手である鎌田、遠藤、冨安あたりに対して若手の段階で海外挑戦の機会を与えて一流選手になるきっかけとなったシントトロイデンの存在は、めちゃめちゃデカい
• クロアチアとの差はモドリッチがいるか、モドリッチ以前にも、ワールドクラスの選手がその国にいたかどうかということではないか
• 日本では、これまででは、中田とか香川がそのレベルの入り口付近に到達したという感じ
• 結局、準ワールドクラスレベルからワールドクラスに化けるかどうかは運もあるだろうから、ともかくたくさん候補が日本から出てくるかということだろう
• そのためにはＪリーグと若年層とサッカーの文化(略)

Permalink | 記事への反応(1) | 02:47

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