2022-07-14

元首相の安倍晋三が殺された事件について~銃を持ち始めたルサンチマン

無敵の人」とは、失う人がもうない人のことで、資産家族仕事社会的地位など多くのものをもたず、なにをしても失うものがない人のことだ。

犯罪をしても何も失うものがないという万能感から「無敵」と名付けられたのだろう。

また、「ルサンチマン」とは、社会的弱者支配される側が抱く、強者支配者に対する怒りや憎悪嫉妬などの感情のことだ。

ドイツ哲学者ニーチェ道徳哲学を特徴づける重要キーワードひとつとしても知られている。

ルサンチマン」による犯罪をおこす人は、「無敵の人であるとよく言われる。

たとえば、小田急線殺傷事件や、京アニ放火事件京王線の「ジョーカー事件などが該当するだろう。

今回の元首相の安倍晋三が殺された事件もおそらくは、「ルサンチマン」に基づいた「無敵の人」による犯罪だろう。

そしてこのような事件が起こるたび、「無敵の人」を減らし事件をなくすためにはどうすればいいのかという議論になると、「無敵の人」にたいし、救済措置をとるべきだと言う意見が出てくる。

まり無敵の人」がでるような貧困層経済的に助けるべきだという意見だ。

しかし結局のところこの社会は限られたパイを奪い合う競争社会である

から、十分なパイ(生きるために必要資源・食料、エネルギーお金人間関係など)を受け取ることができなかった人から、「無敵の人」になる人が一定数出てくるのはそもそも仕方のないことなのだ。

からといって競争社会でなくみんなが平等社会主義にすると、競争原理がはたらかなくなり、ソ連のように社会全体が成長しなくなってしまう。

そもそも、すでに日本社会主義的な政策が多い。(生活保護累進課税があり、消費税は低め。)

まり、限られたパイを奪い合う競争社会において無敵の人が出てくるのは仕方なく、だからといって社会主義のように、社会への貢献度に関係なく限られたパイ平等に分配するわけにもいかない。

となると無敵の人を減らす有効方法は一つで、「日本全体として獲得できるパイを増やす」ことだ。

まり日本経済成長か、あるいは無駄パイを浪費しないようにする効率性が必要だということだ。

そうすれば、パイを分配するとき社会への貢献度に応じてパイを分配したとしても全体のパイが大きいため、受け取れるパイ割合がすくない貧困層であっても、「無敵の人」が生まれるほど少ないパイにはならない。

ということで、社会を成長させながら「無敵の人」を減らす方法は、日本全体として獲得できるパイを増やす、あるいは無駄パイを浪費しないことだといえる。

補足

日本最近治安悪化していると勘違いする人が多いがそんなことはない。

日本では過去50年間、男性による暴力事件が急激に減少しており、東京は今も、世界で最も安全場所であり続けている。

事件報道によって与えられるイメージだけで考えずに、「数字」をきちんと確認するべきだ。

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