2022-02-07

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娯楽は不愉快すら享受できる(したい)

タコピー原罪』が話題になってて改めて思ったのは、漫画(というか娯楽全般)が内包する“面白さの幅の広さ”だよね。

あれって、まあ読んでて控えめにいって“愉快ではない”でしょ。

からって“面白くない”わけではないってのが興味深いよね。

健康面(精神衛生上)では食べない方がいいけど、食べたくなる味みたいな。

まあ、この“不愉快さ”ってのも色々な性質があるけれども、それだって究極的にいえば選り好みの範疇だよね(少なくともフィクションという枠組みにおいては)。

私もこのテの作品はそれなりに読むので、今回はその中でも気になってる作品のざっくりした感想

いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?』

タイトル通り、「いじめ」がテーマ

その舞台設定は学校なので、パッと見は目新しさがない。

ただ、本作が上手いなあと思うのは、続きが気になるように主人公目的曖昧にしていること。

主人公教師なんだけど、学生時代いじめられた経験があり、その傷は今でも癒えていない。

そんななか、過去主人公いじめていた首謀者の娘、彼女主人公の働く学校に通っている。

しかも、その娘はいじめられるって状況になるんだけれども、その中で主人公がどう動くかが読めない。

復讐したいだけなら、その娘の父親(つまり主人公いじめていた首謀者)は不倫しているから、そのことを暴けばいいだけ。

けれども主人公はそれを知っていながら泳がせている感じで、だから目的もっと“別のところ”にあるんだろうなあ。

少年アビス

保守的田舎町で繰り広げられる人間ドラマ

要人物全員が何か“欠陥”を抱えてて、その描き方が一筋縄じゃないのが面白いよね。

そこまで難しくないように見える問題が、厄介な人物達が絡み合うとここまで複雑に、面倒くさくなるのかっていう。

各々が腹に一物かかえながら交錯する言動、やり取りの「いや~な感じ」。

この「いや~な感じ」が絶妙なんだよね。

ただ、まあ、ちょっと堂々巡りが過ぎて飽きてきた面はあるので、そろそろ完結したほうが物語としては綺麗だなとは思ってる。

この感覚はなんというか、刺激の強いものや癖の強いを食べる時に似てる。

食べ続けると慣れてしまうから、より刺激や癖を強くするしかないんだけれども、それだって限度がある。

から、食べきれるようなサイズ提供しよう、みたいな話。

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