2021-05-01

anond:20210430221838

怨嗟自己肯定だろうよ

単身赴任で不在の父親ワーキングマザー母親から育てられたけれど、その母の時代は「母親仕事なんかして子育てをおろそかにしていて、ろくな子供には育たないな」と言われていたらしい。そんな母から仕事をする女性こそ素晴らしいと『くたばれ!専業主婦』を地で行くような洗脳教育をされ大人になった。

その後、専業主婦家庭の人と結婚して、その洗脳教育の成果をいかんなく発揮して配偶者を追い詰めていたが、子供が生まれたのを機に気づいたんだよな。専業主婦家庭のほうが平和だって

仕事をしているとどうしても時間がない。でも、子供なんてリスクの塊、予測できないことの塊なんだよ。子供にとっては普通のことでも、大人からしてみたら自分計画邪魔するイレギュラー全然心が平和にならない。なんでこの子自分時間を奪うのかな!ってイラつく。時間追われてなかったらそこで一息ついて対応できる。その差を見ちゃったんだよな。

自分子供のころ、母はとにかくキレていた。簡単なことでブチ切れ、手が飛んだ。大事プリントを渡し忘れるなどの問題を起こすと、面倒起こしやがってと露骨にやな感じだった。母親は親身になって相談に乗る感じではなく、厄介ごとを持ち込みやがってという雰囲気がにじみ出ていて、場合によっては相談したことで怒られるので次第に母親相談しなくなった。だって、困っているのに母親に怒られてもっと嫌な気持ちになるより、困っているだけのほうがましでしょ?

保育園で育った子供幼稚園で育った子供に比べ何でも自分でできて自立しているというけれど、似たような背景があるのではないか邪推する。大人が信頼できる相談相手として存在しないので、自立せざるを得なかったのではないかと。昔流行った言葉で言えばアダルト・チルドレンなのかなと。幼いころから子供らしく振る舞うことを禁じられ、大人の振る舞いを求められてきただけなのかなと。

専業主婦が家にいるとこの辺の余裕が違う。仕事をしていたら時間に追われ、厄介ごとへの耐性が低い。気づいたら自分母親にされたような態度を子供にとっている。悪いと思うけれども、仕方がない。ここに時間に追われていない大人がいることでちゃんと心に向き合った対応ができる。ワーキングマザーだとキレる状況も専業主婦だとやさしく話を聞く状況になる。HOMEで有名な木山裕策氏は家庭があれたのを機に退職し、家族との時間を長くとるようにしたと言うけれど、まさにそういうことなんだろうなと思う。

いわゆる意識の高い人たちの言動とか見ていると、まさにわしがされた洗脳教育上記のくたばれ本を地で行くようなことをしていらっしる。わしからみると、専業主婦家庭のほうが子供にとっては幸せで、https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67894によれば多くの女性にとっても、そっちルート幸せなのに真逆に向かって突っ走っている。これはもう、「仕事で私は何日も徹夜をする生活を送ってきた。それに比べれば育児なんて楽勝だ。」みたいな破滅的な主張にしか見えない。あえて言うなら、幸せな人たちに向けた持てぬものから怨嗟だろうな。今は専業主婦したくてもできないほうが主流みたいだから。そして、そんな人生肯定するために、「私は自己実現たかったのだ」などと思い込む。

記事への反応 -
  • なんか意識が高くて普段差別とかを嘆いてる上品そうな人たちが 専業主婦とその夫、専業主婦家庭で育った子供のことだけは悪しざまに言うんだよ それがすごい怖かった 共働きや父親...

    • 怨嗟と自己肯定だろうよ 単身赴任で不在の父親とワーキングマザーの母親から育てられたけれど、その母の時代は「母親が仕事なんかして子育てをおろそかにしていて、ろくな子供には...

      • 専業のほうが時間的に余裕があるのはたしかだろうが、精神的に余裕ができるかどうかは本人のキャパと、まわりに頼れる環境があるかどうかの違いが大きいと思う。 自分が主体ではあ...

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