そして今40才で、私は結婚して地方のド田舎に住む小学生の子2人を持つ主婦で、彼女は実家暮らしでずっと東京でwebデザイナーとして働いている独身だ。
いつものようにLINEで雑談していて、自分たちの学生時代の話になり、ふと私は
「でも、子どもたちを大学に入れさせることは無理なんだよね、本当に残念ながら、経済的な理由で」
と言った。
ここはド田舎だから家から通学できる距離に大学はないし、一人暮らしさせて仕送りして、学費を払うだけの経済力がない、というかそんなに稼がせてくれる経済基盤がない。
大学に入れさせようとすると、夫にトヨタの工場勤務や工業地帯の長距離トラックの運転手など、いわゆる「出稼ぎ」をしてもらうしかない。
「えー、今四大出ないで好きな職に就けると思えないんだけど」
と、無邪気にというか、無神経?まあ私の神経を逆撫でするような返しをした。
だって私だって子どもを私のように大学に行かせたいし、大卒の方が他より色々な面で有利なのは知っている。
だが、無理なのだ、私や夫が二馬力で働いても、大学は「出稼ぎ」を延々としてもらわないと遥か彼方だ。しかし、父親不在で私が一人で家や子育てをしきるかわからないし、父親不在で大学進学と、家族揃って大学未満の学歴、どちらが良いのかも迷っている。
それらの諸々を話しまくるのも長くなるしな、と
「東京にずっといるとわからんかも。いや、地方都市でもわからないな」
と返信すると、全く考えたりした様子もない速度で
「じゃあわかんなくていいや」
一瞬、カッと血が昇ったか、サーッと降りたか、そんな感覚に陥り、そのまま既読スルーした。
そしていきなり涙が出てきて、止まらなくなった。
全く違う場所で、全く違う価値観を養い、互いに全く接点のない人間になった。
その分岐はもう15年前に起こっていた。
結婚して、彼氏の両親と同居になるから、めちゃくちゃ田舎に引っ越すから、滅多にこっちには帰れなくなるわ、と彼女に告げた時。
と言われた。言えとは言わないが、おめでとうより先に。
そう、あの時の血が昇る降りるを同時に味わうのは、もう15年前に経験してたじゃないか。それが別れのシグナルだと気づかなかった私は、なんてバカだったんだ。
そして彼女に関する情報を一切合切消した。貰った素敵なブレスレットは迷ったが、結局捨てた。
20年前からずっと、あなたは無邪気で、40才でも無邪気で、それでいいよ。
もう、それでいてくれ。
確かに、嫌な反応だね。 ただ、相手は実家暮らしで結婚もしてない。 彼女がしたい話題かなぁ。 もっと双方が楽しいような話題はなかったのかな。 お子さんの進学の話って、独身の...
源頼朝がですね、幕府をですね、力により勝ち取り開設しました
古いことをいつまでも言っていてもしょうがありません。1192年 幕府は鎌倉