2019-09-21

ポケモン一生懸命できるなら大丈夫

私の友人にポケモンゲームが大好きで、小学生ときから新作が出るたびに購入して、ゲームをただ殿堂入り?までやるだけではなく、ちゃんとその後もポケモンを厳選して育て続けたり、必死に貯めたお小遣いで(比較お金に厳しいお家であんまりお小遣いは貰えなかったそうだ)みなとみらいにあったポケモンセンターの大会に赴いて出場したり、通信大人と競いあってより強くなるといったようにゲームをやりきる子がいた。彼女と私は高校の1年生の時に知り合った。

彼女と私はお互いに勉強が苦手だった。お互いに運動も大の苦手だった。

お互い推薦入試特に努力せずに入学したこと、お互いに成績がずっと悪かったこともありなんとなく私は「こいつも私と同じで腑抜けダメ人間なんじゃないか?」という仲間意識をこっそり持っていた。

彼女イラストを描くのが好きで、ある時期から楽しそうに授業中ずーっとイラストを描きはじめた。

私は同胞だと思っていた彼女が、何かに一生懸命になれるようなものにハマったのが羨ましくて、なぜか嫉妬みたいな気持ちもあって、「私もやってやろう」と思って夜にコソコソ一人でノートイラスト描き始めた。それがキッカケで、勉強が嫌だったこともあり、「そうだ!私イラスト楽しく描いてるし美大行きたいかも」と思って、親に頼んで2年生から美大に行かせてもらうために美大予備校に通わせてもらった。

彼女は2年も3年も授業中ずーっとイラストを描いていた、彼女は私より大幅に遅れて3年の10月から美大受験対策を始めた。イラストを描きまくっていたおかげか1年以上予備校通ってた私よりもその時点での初めてのデッサンが上手かった。

私は倍率の高いグラフィックデザイン科に行きたかったが、難しそうなので3年に上がるタイミングであっさりとその進路を諦めて、推薦入試で入りやす空間デザインファッションデザイン系の学科に志望を変更して、その後推薦入試でそこそこの大学にあっさりと合格した。

彼女10月からという短いスパンで、且つ予備校等に通っていなかったにも関わらず、学校美術先生に面倒を見てもらって、必死デッサンや色彩構成をやりまくり名門美大グラフィックデザイン系の高倍率の学科合格した。

から知ったことだが、彼女高校を推薦入試ではなく一般で滑り止めとして合格していて、本当は公立もっと偏差値が高い進学校にに行きたかったらしい。なんとなく恥ずかしくて推薦入試で入ったことにしていたそうだ。

もともと腑抜けな私と違い、彼女第一志望に落ちたショックで一時的腑抜けになってただけで、目標をみつけたらそれに対してガツガツ努力できるポテンシャルの持ち主だった。

あれから3年くらい経つけど、彼女大学に入ってから同人作家デビューをしたり、趣味バイクに乗るためにバイト代を貯めて二輪の免許を取りに行ったりと精力的に動いている。

私はというと課題でそこそこの製作をするだけで、特に趣味活動等はできてない。土日はせいぜい展覧会に行くくらいで、大体は彼氏友達と遊んで終わりであるイラスト描くのもとっくにやめた。

時々、彼女のことを考えるたびに、彼女ポケモンが好きなこともセットで思い出す。同時に、「そういえば私小さい頃からポケモン殿堂入りしたらもう見向きもしなかったなぁ」ということも思い出す。

もし、「ウチの子ポケモンばっかりやってて、将来どうなるか心配」という親御さんがいるなら声を大にして言いたい。

ポケモンゲーム一生懸命できるなら大丈夫だ」

ポケモン一生懸命できる子は、将来的になんでも頑張れる人になるだろう。

逆にポケモンすらすぐに飽きる子供は、私みたいになるかもねー

  • 美大の進路が開かれてる時点で恵まれとるなあ

  • 親に頼んで美大に行かせてもらうために美大予備校に通わせてもらうあたりで別世界の方だと気付いた

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