はてなキーワード: 公開処刑とは
憶測と偏見からなるただの長い独り言だよ。
私自身は猫キチガイではあるが、猫を虐殺したということについてMをとくべつ糾弾するつもりはない。
ディルみたいにネットにうpするような危険を冒さないで、自分ひとりでひっそりとニヤニヤしながら殺しまくってる奴は他にもたっくさんいると思うし、そういうのは誰が批難したって止められるものじゃないのだ。だからあいつは、ネットにうpしちゃったというやりかたがマズかっただけで、それ以外は他の多数の虐待キチガイと変わりない。憎むべき他人。
でもこうしてMが完全な自業自得で死に掛けてる(かもしれない)と知って、わたしはどういうわけか少し嬉しい。私だけに留まらず、普段はおとなしく無害な人物も、この事件に接して「M、死ねww」とあたりまえのように嘲笑する。無邪気なwをたっぷり付けて。どうしてこんなに、いきなり、赤の他人に対して残酷に死ねって言えるんだろうか?こげんたは別に私の飼い猫ではないし、M以外にも野良猫を殺している悪漢はいくらでもいるというのに。
この憎しみは、Mのしたことが許せない悪行だったというだけの感情ではない(もちろんそれもあるけどね)。人の不幸や苦しみを、これほど正当に、これほど安全な場所から、指差して笑ってもよいという機会が、通常の社会生活ではほとんど皆無に等しいからなのです。考えてもみれば、かつての日本や、今でもどこかの国で行われているように、悪人に対する処刑や刑罰は多くの一般市民にとってお祭りなのですよ。悪いことをした罪人が、広場のまん中で縛り付けられ、みんな満面の笑みでそれに石を投げる。死ね、罪人死ね。みんな別にその罪人から直接被害を受けたわけじゃない。もしかしたら名前も罪状も知らないかもしれない。でも平気で、あまつさえ笑顔でみんな石を投げるんでしょう。あいつは悪い。だから罰する。苦しむあいつを見て我々は嬉しい。そして、石打ちで弱り、最後に火をつけられて炭になっていく罪人を見て、「よしよし。これで正義は果たされたな」とニッコリ満足し、みんなうなずいて家に帰るんだ。
そういう心理が、Mに対して無邪気に、ごく自然にわたしが「死ねwww」と思うことの根拠になっているんだ。文明は進歩し、石打ちや公開処刑は人道的でないという観念が浸透し、日本の刑罰は善良なる一般市民の目から秘匿されるようになった。懲役6ヶ月?執行猶予3年?それでMがなにを反省し、なにを償ったのか、私は知らないしわかりようもない。我々のような無実の者は、全身に切り傷を負って重傷を負ったMは、これでやっと真に罪を償わされたと思えるんだ。罪と罰の心理は、倫理や人道というファンデーションで巧妙に塗装され、近代的にメイクアップされてはいるが、その薄い薄い化粧の下に構えているのはあくまで根源的な人間のむきだしの感情だ。それは法を遵守して正しく窮屈に生きている我々一般市民の持つ、逸脱者への怒りなのかもしれない。悪いことをする奴は許されない。単純に明快に。
面接に行ったんだ。
そしたら、面接に辿りつく前にエレベーターでお見送りされたんだぜ?
信じられるか?
学説的には、エレオクという技らしい。
俺は何が何だかわからなかった。
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397 名前: 氏名黙秘 [sage] 投稿日: 2009/09/21(月) 16:24:45 ID:???
公務員板ではおなじみの送り(官庁訪問で不合格にした受験者に対する対応)を拾ってきた。
☆各省庁人事必殺の送りテクニック☆ 最新版8/21
【エレオク】
基本技。エレベーターまで送り、ご丁寧に『下がる』のボタンまで押してくれる。
中には、「面接室までご案内いたします」と言って待合室から出したと思ったら、
「本日はありがとうございました」と言ってエレオクをするテクニシャンな人事の人もいる。
【テレオク】
基本技。「何かありましたら、追って連絡を差し上げます」と言って帰す。民間でも使われる手法。
ちなみに連絡は来ないことが多い。鳴らない、電話。
【メンオク】
エレベーターをスルーしたときの高揚感はたまらないが、面接室で地獄に落とされる。
ちなみに面接室からエレベーターまでは送ってくれない。不親切である。
【デグオク】
出口まで送ってくれる。しかし、他に行きたい省庁が同じ建物にある場合は有難迷惑でしかない。
再度中に入ろうとすると、ディフェンスに定評のある人事にブロックされる。
【エキオク】
奥義のひとつ。駅まで送ってくれるらしいが、エキオクを使いこなせる人事は滅多にいない。
というか人事もそこまで暇じゃない。
398 名前: 氏名黙秘 [sage] 投稿日: 2009/09/21(月) 16:25:54 ID:???
【ホカオク】
「是非他の官庁も回ってみて下さいね」が発動の合図。他のテクニックと併用される。
言うなれば、京都の家庭でお茶漬け出された上に追い出されるようなもんである。
【公開処刑】
主に国家Ⅰ種で多用される荒技。
次の面接を待ちながら同士たちと談笑する中で、情け容赦なくこう言われる。
「結果をお伝えしますので、〇〇番の方のみ荷物を持って廊下にお願いします」
自分だけ特別室で内々定かもしれないという淡い期待は、続くエレホカオクを前にかき消される。
【ミンオク】
「民間も回ってみたら?」が発動の合図。労働局が得意とする魔の誘導テクニック。
業務説明会に来たつもりが気付くと受験生の就職相談会になっている。
「これはおかしい」と思った時にはすでに遅し、自分の職業選択に疑問を持ちながら帰路につ
【瀬戸オク】
送りテクニック最終奥義。
面接に呼び出され船で向かっている途中に、官庁が「あ、やっぱ来なくていいです^^」と瀬戸内海上で宣告するという荒業。
http://anond.hatelabo.jp/20090402215311
煙草なんで悪でしかないと思ってたけど、ちょっと考え方を改めようと思う。
それと同時に、やっぱり喫煙者って好きになれないとも思った。
私も喫煙者が憎くて憎くてしょうがない。
先に俺のスペック。
喫煙者。一日0.5箱ぐらい。
まず路上、人がたくさんいるところで吸うのは論外。
これなら別にいいんじゃないか。
演じているのは現実の子供で、実際に受動喫煙してるんだから、不快に思うのも分かる。
これで漫画やアニメの中での話にまでつっかかってたら病的だけどなw
その通りです。煙草なんて消えてなくなればいい。
・見てるこっちがはずかしい手をパタパタさせて必死に訴えるオーバーリアクション
・マナーの悪い喫煙者を盗撮し、ブログに貼り付けて公開処刑&正しい事をしていると思っているツラ
・完全な被害者と思っている
あー、これは反省しないといけないな。3番目と5番目は該当。歩いている時、自分の前で煙草吸いだしたりしたら、咳き込みながら前通り過ぎたり、あと喫茶店で完全分煙して無い店とかで、禁煙席にいても煙がやたらもくもく漂ってくるようなとこだったりすると、店員さん呼んで「ちょっと窓開けてもらっていいですか?」とか言う。完全分煙されてるところでなら吸っても文句言いません。勝手に肺がんになって下さい。
間違ってるよ。それ。
ルールを守って吸っている人まで不快にしていると言うのは、反省しなければならないと思う。
ただ、喫煙者って話してるだけでヤニ臭くてたまらないんだよな・・・
これは仕方ないことなんだけど、ルール守っていようがいまいが、喫煙者と言うだけでもうだめな人もいるんだ。
公共の場の公共の意味するところは何だろう。
みんなのため?みんなは個人じゃないから一人ひとり解釈は違って当然だよね。
これは納得。喫煙者側にも吸う権利はあるよな。「他人の権利を侵害しない範囲で」
喫煙と言う行為が他人に迷惑をかける以上、公共の場では当然全面禁煙だと思う。
「生きてる限り、人に迷惑をかけるのが人間。だから多少の煙はガマンすべき」
いやいや、例えその場にいる人で喫煙者が過半数上回ったとしてもね、やっぱり人の煙は誰も得しないんだよ
ですよねー。
「毒ガスを本人の意思に関わらず吸わされる私は被害者」
いやいや、本当に非喫煙者にとっては毒ガスなんだよ。車の排気ガスとかとはわけが違う。
吸ってる人は分からないかもしれないが、こっちは本当に頭が痛くなるし、その日の夜は布団に入っても眠れなくなることもある。まじで。
だから、路上とかボーダーな所でぷかぷかしてる人を見ると、本当に殺意が芽生える。
だけど子供がかわいそうって言うのは、本当にかわいそうなんだよ。
でもね、公に喫煙するための場所である「喫煙所」周辺にいる嫌煙者に煙が迷惑といわれるのは同意し難いな。
我々はどこもかしこも禁煙禁煙、自治体までも禁煙禁煙、煙をはけば警察にお金を徴収されちゃうこの時代。
そんななか唯一認められた喫煙所なのに、その周辺にいる人にまで気を配らないといけないって、それはおかしい。
こっちは数百メートルに1つあるかないかの灰皿の前で限定して吸っているのに、その他どこでも煙の無いところがあるのに、
そもそも外で煙草吸えるのがおかしいと思う。なんで外で吸わせなきゃいけないの?
家の中で吸ってればいいでしょう。
喫煙所の近くを通りかかった人にまで気を配らなきゃいけないのは当然だと思う。
通りたくて通ってるわけじゃない。喫煙者の吸う権利より非喫煙者の吸わない権利の方が優先されると思う。
きっと君たちは「私達は一方的に被害を被っている・・・・」のような事を言い出すだろうけどさ、そもそも被害者じゃないんだよ。
非喫煙者にとって事実としてある弊害っていうのは、「臭い・健康によろしくない」だけで、それだけで死ねだの中毒だの犯罪者だの、人格を否定されるのはゴメン。
これはさっき書いたように、非喫煙者にとって煙草の煙は本当に辛いんだ。本当に死ねって言いたくなるんだよ。
煙草の煙を吸うと苦しいんだよ。誇張とかでなくて、本当に辛いんだよ。吐き気もするし、頭痛もするし、もう何で俺がこんな目にあわないといけないんだって、もう泣けてくるくらい辛いの。本当に。その「~だけ」っていう感覚には殺意すら感じる。
まあ君たちが定義してるマナーの悪い喫煙者に該当していないから俺に対して言っているわけじゃないだろうけど、吸ってどうぞと認められた喫煙所だけで吸っているのに罪悪感を感じちゃうにまでなった世の中。
これも考えなくなった集団IQ低下の表れか?
あなたも嫌煙者に対して理解とか求めてないよね?
言いたい事言ってるだけだよね?
先に俺のスペック。
喫煙者。一日0.5箱ぐらい。
まず路上、人がたくさんいるところで吸うのは論外。
たばこに対しては俺は喫煙者だけど、非喫煙者の方の日記とほぼ同じ感覚。(http://www.satonao.com/diary/99/0222.html)
で、気味悪い典型例がこの2つのブログのような人たち。
http://air.ap.teacup.com/pipupe/
http://passive-smoking.blog.so-net.ne.jp/
「ドラマの「ハチミツとクローバー」、タバコ吸いすぎ…。
原作でも吸ってるらしいけど…。
花本はぐみ役の成海璃子はまだ15歳らしい。そんでその子の前でスッパスッパ吸ってるんだもんね。受動喫煙しまくり。
何とかならないのかねぇ…。 」
主張しつつ、その主張の矛先からの反応を一切拒否するタイプの方々。
「中毒患者」「死んで欲しい」などなど罵倒の限りを一方的に書き続け、マナーの良い喫煙者を見習えだとか、すうべき場所で吸ってくれればいいんです。だとか、オトナな前提置く割には挑発的な内容はタバコの絶滅を目論んでいるようにしか思えない。
彼ら彼女らの特徴は
・見てるこっちがはずかしい手をパタパタさせて必死に訴えるオーバーリアクション
・マナーの悪い喫煙者を盗撮し、ブログに貼り付けて公開処刑&正しい事をしていると思っているツラ
・完全な被害者と思っている
間違ってるよ。それ。
本当はマナーの悪い喫煙者に警告したいんじゃないでしょ?アフィ目的?
あなた達の一方的な感情論、罵詈雑言が普通の喫煙者・非喫煙者までもを不快にさせているんだよ。
公共の場の公共の意味するところは何だろう。
みんなのため?みんなは個人じゃないから一人ひとり解釈は違って当然だよね。
いやいや、現実的にめっちゃくっちゃ喫煙者いるんだから、「喫煙者を除いたみんなのため」になっちゃうじゃん
「生きてる限り、人に迷惑をかけるのが人間。だから多少の煙はガマンすべき」
いやいや、例えその場にいる人で喫煙者が過半数上回ったとしてもね、やっぱり人の煙は誰も得しないんだよ
「毒ガスを本人の意思に関わらず吸わされる私は被害者」
いやいや、車だって工場だって非喫煙者だってどこもかしこも害のあるガスを出しているところは幾らでもあるんだよ
環境破壊とか子供がかわいそうとかじゃ絶対にタバコはなくならないよ。周りからつっつくのはみっともないからやめよう。
喫煙者の視点はこうだ。
昔認められていたものが今通用しない。これは時代の流れマッスの流れでしょうがない。
でもね、公に喫煙するための場所である「喫煙所」周辺にいる嫌煙者に煙が迷惑といわれるのは同意し難いな。
我々はどこもかしこも禁煙禁煙、自治体までも禁煙禁煙、煙をはけば警察にお金を徴収されちゃうこの時代。
そんななか唯一認められた喫煙所なのに、その周辺にいる人にまで気を配らないといけないって、それはおかしい。
こっちは数百メートルに1つあるかないかの灰皿の前で限定して吸っているのに、その他どこでも煙の無いところがあるのに、
君たちは嫌煙を通り越して善悪の判断が着かないただの危険因子なんだよ。
きっと君たちは「私達は一方的に被害を被っている・・・・」のような事を言い出すだろうけどさ、そもそも被害者じゃないんだよ。
非喫煙者にとって事実としてある弊害っていうのは、「臭い・健康によろしくない」だけで、それだけで死ねだの中毒だの犯罪者だの、人格を否定されるのはゴメン。
まあ君たちが定義してるマナーの悪い喫煙者に該当していないから俺に対して言っているわけじゃないだろうけど、吸ってどうぞと認められた喫煙所だけで吸っているのに罪悪感を感じちゃうにまでなった世の中。
これも考えなくなった集団IQ低下の表れか?
元記事
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51268536.html
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://news4vip.livedoor.biz/archives/51268536.html
元ネタの記事
http://post-social.news.tom.com/C50009421316_1.html
…これ、中国の新聞サイト(らしきところ)の記事を観てみると、
http://www.news365.com.cn/xwzx/gn/200903/t20090327_2252701.htm
「昨日上午,湖南郴州市在东风广场召开公捕公判大会,6万多名干部群众参加。56人被公捕,45人被判决,1名犯罪分子被执行枪决。」
自分は中国語が全く分からないので字面だけで判断しているのだが、要は「公開処刑」ではなく「公判」がメインであり、この「公判」で裁かれた被告人のうちの一人への判決として「死刑」があり、それがその場で執行された、と言う話の模様(いずれにせよ出来レースというか、結論ありきっぽいが)。
で、この死刑判決、即執行された被告人が元記事の画像にも出ている「李三秀」という女性だろう。この女性の罪状を検索してみたら、こんなのがあった。
http://www.cz0735.cn/show.aspx?id=8696
これも字面でしか判断できないのだが、怨恨か妬みから近所の幼児を自宅の便所で殺害した、という事件らしい。日本だったら無期懲役どまりだったかもね…。
気持ち悪い以外の何物も感じないんだけど。
まあ、その感情は分からんでもない。それはあくまでも当人が「それがネット内で完結する事を前提にしているかどうか」で違ってくる話だと思う。
別に、ネット内で循環し続けるだけで現実に何ら影響を及ぼさなくとも満足しているのなら実名や顔出しまでする必要は無い。たとえば元増田が言及してる、ここで「非モテ論議」でダラダラ遊んでる連中とかはその典型だろうな。あくまでも彼らの目的は「増田で論争を楽しむ事」で、そのための手段として「非モテはどーたらこーたら」とやってるだけで、論議そのものを実社会に影響させようとは微塵も思ってないよ。
しかし太田光殺害予告の件で逮捕された奴のように、時々そういう前提を忘れて、端から見れば破綻者のそれでしかない主張が実社会で力を持ちうるかのように勘違いしてしまう奴が現れ始めているのが現実なわけで、そいつらに最初の前提を思い出させるためのイベントとしても、テレビでの公開処刑は時々必要だと思う。
で。そいつが言うわけ。
「福士は最後まで走らせて良かった」って。
あ、そいつってのは大学の時に知り合った、元陸上部。まぁ地方だし、国立だし、そんな地元の小バコに毎週末のように来るようなクラバーとはだいたい顔見知りになる。フレンドリーなヤツだったら、乾杯のひとつも交わせば友人にもなる。たとえ文学部のぼくとはほとんど接点のない、体育推薦枠のむさくるしいインカレ経験者でも。
そいつは大学では長距離をやってたんだけど、高校1年までは短〜中距離。そのあきらめた理由ってのが納得のいくようないかないような。
高校陸上部に入ってちょっとしたら、ゲスト指導として、中距離の実業団選手が来たんだと。いわく、そこで限界を知ったと。実力の?
「いや、本能の」
本能?
「空中浮遊の仕方は知ってるか? いや、座禅組んでけいれんで飛ぶ方じゃなく。そう、むかし家の押し入れの上の段からやって怒られた。『右足が沈む前に左足を出して、左足が沈む前に右足を……』って。そうそう。
「短距離ってアレに似てるんだよ。いや、マジだって。前方向に倒れ込むと、地面とキスしないように足が出るだろ。そしたらそっちの足でまた前に倒れ込んで……っていう。その繰り替えしなわけ。
「で、実業団クラスの選手と横に並んで走ってみてよくわかったのは、『俺にはアレはできねぇ』って。ヤツらの体の放り出しっぷりったらすげーのよ。無いね。あれは。訓練とか筋力じゃなくて、自己防衛本能のどこかをぶっ壊すか、ぶっ壊れてるかどっちかでないとできないレベル。それくらい自然に、躊躇無く体を投げ出す。
「それができないってわかったから、俺は長距離に転向したわけ」
ふうん。で、その話と福士加代子擁護はどうつながるわけ?
あれはどう見ても公開処刑というか、ローマの剣闘士状態というか、アレで「感動しました!」「勇気をもらいました!」とかどう考えても悪趣味だと思うんだけど。だってもうその大会では記録も代表もねらえないわけでしょ。で、棄権の判断もできない状態なのは見えてて、それでも走らせたんでしょ? 監督とかチームとか、頭おかしいんじゃないの? それを取り上げまくるメディアもメディアだけどさ。
「うーん。じゃ、さ。なんで彼女たちは走り続けてんのかわかる?」
え? そりゃ責任感とか?
「まあ、それは2割くらいだよなあ。
「あのさ、マラソン選手ってさ、なんか『いい人』多いと思わね? 『いい人』って言うか笑顔の人?
「松野明美しかりQちゃんしかり。今回の福士もそうだよな。なんであんな42.195kmも走ったあとで、笑顔がふりまけると思う? あんなに肉体を限界まで酷使してるんだから、終わったら何もできない、表情すら作りたくない、って思うのが普通じゃね? そりゃ、うん、彼女らは普通じゃない。『選ばれた選手だから』って理由だけじゃなく普通じゃない。けっきょくな、長距離もやっぱり並みの人間にはできないんだ。いびつなんだ。
「そ。有り体に言っちゃえば、『ランナーズハイ中毒』なんだよみんな。
「あの多幸感はすごいぜ。ものの輪郭が光って滲んできてな、地面を蹴る振動が、まるで全身をなでてるみたいに感じてゾクゾクしてな、セックスなんか比じゃねーの。それが、まあ、どうだろ、人によって違うんだろうけど、おれの場合は30kmくらいからだけどな、2〜30分つづくんだ。すげーよ。
「でな、あの感覚がいちばん何に近いって、エクスタシーをキめて踊り狂ってるときのピーク。アレにそっくりなんだよ。ホントだって。
「思い出してみろよ。福士のあの笑顔。どっかで見たこと無いか? お前のCD棚にもあったはずだぜ。
な? そっくりだろ? だからおれは福士を止めなかったやつらを責めないし、だからおれは陸上を辞めたんだ。そう言うと友人はポケットから出した錠剤をカッターで半分に割り、口の奥に放り込み、手を挙げて森の奥から漏れる光と音の方へ走り出した。ぼくは手のひらに残された半分を見ながら、明後日からちょっと早起きしてジョギングを始めてみよう、と思ったり思わなかったり。
あまりにも恐ろしいので科学者の間で封印されている事柄がある。
違う種の遺伝子同士の交配ができないよう、言わば「ロック」がかけられているのだ。
また、同じ種の動物の交配で、別の種が生まれてくる事も、特殊な例外を除いて存在しない。
特殊な例外とは、言わずと知れた「進化」の事である。
それほど、とてつもなく確率が低いのである。
ところが、それを今までより高い確率で引き起こす方法があるというのだ。
受精卵が成長する様子を映像で見た人もいるだろう。
最初はだんだん魚に似た形になっていき、次いで両生類や爬虫類ににた形を経て、だんだん哺乳類らしくなり、ついに人間らしい形の赤ちゃんになる。
そこである科学者はこう考えた。「人間の遺伝子にも、魚や両生類や爬虫類の設計図が入っているはずだ」と。
「未成熟の卵子を使って受精させれば、魚や両生類や爬虫類の設計図が有効になるのではないか」。
その科学者は、死んだ胎児から取り出した卵子を使って受精させてみたところ、何と、魚が生まれたのだという。
残念ながら、その魚はすぐに死んでしまったが、メダカに似た形の魚だったらしい。
でも次の実験に取りかかろうとする直前、周囲の人間にバレてしまった。そして研究室を追い出されて、この実験の事は一切封印されたのだ。
何でも彼は、「今度はカエルやヘビを作れるはずだ」と思ったらしい。
それにはもう少し成長した卵子が必要と考えて、採取の計画をノートに書いていたのが見付かったってわけだ。
もっと恐ろしい事に、「人間の次に進化すべき生物」を作るという計画までしていた可能性があるそうだ。
人間から魚やカエルやヘビが生まれるのは、厳密には進化でなく退化だが、人間の次の生物となると正真正銘の進化である。
ここで聡明な諸君なら、この現代社会でロリコンがタブーになっている理由がきっとわかるだろう。
身体的に未成熟な個体だからというのは数多くある理由の一つに過ぎない。
実は、昔から地球のあちこちで、ごくまれに、例の科学者が行った実験と同じ現象が、現実のものとなっているという噂がある。
しかし、あまりにも不気味な事なので、関係者のほとんどが発狂したりショック死してしまい、目撃者はほとんど残っていないそうだ。
これを人は「幼女の呪い」と呼ぶ。その呪いを二度と引き起こさないよう、人々は様々なゲン担ぎをしてきた。
村からロリコンを探して魔女裁判まがいの拷問にかけた挙げ句、公開処刑してその生き血を幼女神に捧げてなだめるという風習は、現代でも形を変えて生き残っている。
そして、オタク文化がしばしば迫害され、「エロじゃなくて一般向けだから」とか「三次元じゃなくて二次元だから」という言葉が一般人に通用しないのも、この呪いに対する恐れが大きな原因だという。
2ch型コミュニケーションの一特徴だ。(あくまでも一特徴。そうではない板もある。これはもはや了解事項と考える)
「痛い攻撃対象」を、匿名の集団が嘲笑したり揶揄したり罵倒したりする形式だ。
集団はあらかじめそこにいるのではなく、一人また一人と石を投げる人間が通りすがることで、生まれる。
便所の落書きではなく、公開処刑。ブログの炎上もこれに似ている。
「お題(スレのトピック)を出してそれにレスをつける」という掲示板の書式が、嬲り型コミュニケーションをやりやすくしているのかもしれない。
嬲り型コミュニケーションへのアンチテーゼとして、以下を引用しておく。
朝早く、再び神殿の境内に入られると、民衆が皆、御自分のところにやって来たので、座って教え始められた。
そこへ、律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、イエスに言った。
「先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか。」
イエスを試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである。イエスはかがみ込み、指で地面に何か書き始められた。
しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」
そしてまた、身をかがめて地面に書き続けられた。
これを聞いた者は、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスひとりと、真ん中にいた女が残った。
イエスは、身を起こして言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」
女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」
(ヨハネ伝第8章より:http://www.is.seisen-u.ac.jp/~zkohta/bible/new_t/joh.html#joh08)