はてなキーワード: フローリストとは
控えめに言っても主語がとても小さいと思う。
最低でもそこは「人類はなぜ察することが苦手なんだろう」となるべきなのだ。
「察する」の言い換えが「気が利く」ということは、次の2つが暗黙にセットになっている。
気がつくだけではダメで、しかも、表現/対応が正しくなければダメなのだ。
例えば、男女のペアでデートをしていて、女性が疲れた顔をしているとしよう。
大抵の男性は「相手が疲れた顔をしている」もしくは「元気いっぱいでは無さそうだ」とは気がつく。
「察し」は、している。
そのどれであるか峻別することは慣れの問題だし、その対応もまた慣れの問題だ。
さて、相手の最も嫌がることを察して、それを確実に実行できる人間は、大変に格闘ゲームが上手いワケだが、
この「察する」部分をすっ飛ばして、単に「実行」だけを積み重ねても、ワリと人類は慣れる。
相手が一番嫌がる技を出さなくても、コマンド入力に慣れればそれなりに勝負にはなる。
もし、日本でアナタの周りを観察した結果、女性の方が「察する」のがうまいように「見える」のだとしたら、
それは、ずっと「実行」し続けた結果、相手の気持を察することを飛ばして自動的にコマンド入力出来るようになっているだけなのかもしれない。
「気が利く」というのは、気がついて、正しい対応を取るということで、
正しい対応が一発で取れる人類はさほど多くないので、結局のところ経験の有無がモノを言う。
確か、パリのフローリストが毎週花束をアレンジする番組だったと思うのだが、
まだ歩き始めたばかりの息子がその辺の小さな花を剪んで母親に近づいて来たことがあった。
そのフローリストの母親は、息子からとても嬉しそうに花を取り上げてこう言ったのだ。
「素敵なプレゼント!とても嬉しい!さあ、ママのほっぺにキスして!」