はてなキーワード: なかやんとは
「現実の武士の話をします。武士道を体現すべき人間は実際の問題を前に、どう振る舞ったか。それは、徳川幕府の鼻と尻尾に残酷に現れてる」
「鼻と尻尾?」
「初代と15代」
「例の『国家安康』は、家康に朱子学を講じた林羅山が考えた策。林家は代々、幕府の大学頭を務めました。上野忍ヶ丘、湯島、昌平坂、全部林家が責任者」
「林羅山、朱子学、武士道て……系譜の根っこから腐ってるやん」
「その末端が東大。15代慶喜は戊申の時、大坂城からの敵前逃亡をやりました。城内の兵に徹底抗戦を説き『最後の一人になっても退くな』言うときながら、自分は夜にこっそり船で江戸へ脱出」
私は「卑怯を憎む心」をきちんと育てないといけないと思っています。〔……〕「卑怯を憎む心」を育むには、武士道精神に則(のっと)った儒教的な家族の絆も復活させないと〔……〕(『国家の品格』)
「真面目に反論してもしゃーない気はする。藤原正彦先生、こんなこと言うてはるし」
私は新渡戸〔稲造〕の『武士道』が好きです。〔……〕新渡戸の武士道解釈に、かなりキリスト教的な考え方が入っていることは確かです。〔……〕しかし、大事なのは武士道の定義を明確にすることではなく、「武士道精神」を取り戻すことです。〔……〕近代武士道は新渡戸の書にもっともよく表現されていると思うのです。