私は親の面倒を見たり,親へ仕送りをする気はまったくない.
前提として,親には感謝をしているし,私は親を心から愛している.
私の親は素晴らしい子育てをしてくれたと思う.
国立大に進学させてくれたし,大企業に入ることができたし,彼女もできた.
真面目で正直な人間に育ててくれた.
なぜならば,親の生活は自身の責任なのだから,子は親に支援をする必要はないからだ.
大学時代,「親の家事を手伝うから遊びに行けない」という人がいた.
確かに,親を手伝うその親孝行な行動には感心する.しかし「子に労働を要求している親」がとても気持ち悪かった.
飲み会で「親に仕送りをいくら払っているか」というトピックになった.
確かに,仕送りをしているその親孝行な行動には感心する.しかし「子が稼いだ現金を受け取っている親」がとても気持ち悪かった.
それは「親の責任範囲にも関わらず,子が責任を負う(または子に責任を負わせる)」からだ.
親がどれだけ仕事で忙しくとも,家事を大学生の子に頼んではならない.
親がどれだけ貧乏でも,子は親に金銭的な援助をしてはならない.
この責任範囲の逆転の気持ち悪さは,仕事にたとえるとわかりやすい.
上司がミスをしたのに,「あなたのミスは私のミスです」などかばう部下.
親子共々,この理念を忘れてはならない.