その子は顔はブスではなかったけど、90kgくらいあるデブだったから、顔の良さを体型で台無しにしていた
私は昔から体型管理をしていたし、体型管理ができないデブは嫌いだった
運動神経も良いほうだったし、たまに走りに行ったりもしてる
その子のことは嫌いではなかったけど、痩せたらいいのにと思わざるを得なかった
実際、一緒に歩いているときや飲みに行くときに、こっそり連絡先を渡されたり、話しかけられたりすることもあった
ある日一緒に飲みに行ったとき、つい体型を揶揄する発言をしてしまった
すぐに謝って友達も気にしていなかったけど、そのときからなんとなく距離を置かれて、Xも消してしまったから近況を見なくなった
次第に私も距離を置くようになっていた
久しぶりの近況は、結婚報告だった
目を疑った
正直、私より先に結婚するとは思わなかった
私は5年以上付き合ってる彼氏はいるけど、まだプロポーズされていなかった
思わず連絡を取り、その子とその子の旦那3人で飲みに行こうという話になった
飲みながら、友達は働きながら大学に通い卒業して大企業で働いていることを話した
初めて聞いたし、努力していることも知らなかった
友達は若い頃、色んな男とヤリまくっていて、今で言う穴モテをしていた
私より友達が先に結婚して、社会的な立場も上がっていることに嫉妬して嫌気が差していたんだと思う
友達が席を外したタイミングで、旦那に「あの子、いい子ですけど若い頃色んな男とヤリまくってたんですよ。今は大丈夫なんですか?」と聞いてしまった
そうしたら、「本人から昔の話は聞いています。○○(友達)から聞きましたけど、あなたは○○のことをずっと見下しているんですね」と言われた
はっとした
体型を揶揄する発言をしてから、友達は見下されていることに気付いて距離を置かれたのだ
そのとき初めて、私より友達のほうが人間ができていることに気付いた
私が友達に勝てているのは容姿だけで、比較して勝優越感に浸っているだけだった
さらに「俺は自分を持っている人が好きで、見た目は気にしません」とまで言われてしまった
その後、旦那が友達に一連の流れを伝えたのか、連絡先はブロックされていた
デブを見るたび自己管理ができない醜い人間だという考えは消えない
そう思って疑わなかったけど、この考えが終わっているのかもしれない
別にデブが嫌いなままでもいいと思うけど