ポリコレアフロはポリコレ方向で有名になってしまったけど、イヤミスというか変な動機理不尽な動機ものとして好きなんだよなあ
ある犯人は地味な弱者男性で、まあそれでも結婚して子供はつくれた 離婚したけど
彼には幼年期にある強烈な体験があった
当時から冴えない地味男児だった弱男は、キラキラしたイケメン男児とたまたま一緒に海辺にいた
イケメンは知らない人に声をかけられて、君は選ばれた特別な存在だからついてきてくれといったことを言われた
選ばれたものにしか与えられないバッジを与えられ、イケメンは自慢げな勝ち誇ったような顔を弱男に見せて、男に連れられてどこかへ行った
そのままイケメンは二度と帰らず、まあ普通に考えれば甘言を用いて誘拐され悲惨な末路を辿ったのだろうと想像できる
弱男も長じるにつれてそう思いはしたが、選ばれた側の存在だぞという勝ち誇ったイケメンの顔が忘れられなかった
誘拐されたなんてのは凡人の想像にすぎず、イケメンはどこか特別な世界で特別な体験をして選ばれた側としてのドラマチックな活躍をしているんじゃと想像した
ある時弱男が一人で釣りをしていると、複数の家族がキャンプをしており、輪の中から外れて一人遊びをしている少年がいた
弱男は少年が自分と重なって見えて、少年に声をかけて連れ出して殺して埋めた
後から少年の家族は「少し目を離した隙に消えた」と報道で話していたが、何十分も目を離していたくせにと弱男は憤る
弱男はその後も数年ごとに、選ばれない側の可哀想な少年に同情して殺害を繰り返した
狙うのは自分の姿と重なる男の子ばかりだったが、ある時自分の住む街にロリコン犯罪者がいることに気づいた
二人組で歩く女の子たちがある道で別れた時に片方だけをロリコンは狙った
弱男は選ばれない側の女の子が可哀想でならなくなり、そちらの女の子を殺害した
選ばれない側、存在が軽い側のまま生きていく子がいることに耐えられなかった
あの人のマンガ不条理な犯人が出てきて面白いよね