「嫌がってたら止めればいい」には暗黙の前提が2つあると思う。
前提❶・初撃はノーカン
女性VTuber に 「「「「えっっっっっっろ」」」」 のように言う人達がいる。
しかしゲーム中など忙しい状況で注意するタイミングを測るのは難しい。
スルーされてしまう内に、ああ、この人には言って良さそうだ、と判断する後続が出てくる。
リスナーは配信に常駐するわけではなく、出たり入ったりするのを忘れないでほしい。
注意喚起があっても、そのシーンを見てるリスナーばかりではない。新参は絶えず流入してくる。
これら女性への初撃のダメージは本当に無視できるほど小さいだろうか。
プレイミスした時に視聴者が煽ったり笑い飛ばしたりすることで盛り上がる配信がある。
うろたえたり凹んだりする様子を見て視聴者を楽しませる、いわゆる『プロレス』は実際によく行われている。
効いたとき配信者はネガティブな反応をする。それと本気で嫌がってる様子の違いを数千数万人のリスナーは上手く見分けられるだろうか。「まんざらでもなさそうw」と考えるのではないか。
シンプルに嫌がってたら止めればいい、で話が終わるならそもそも問題化されてないと思う。
エンタメ配信の現実はもっと複雑で、視聴者からの攻撃が楽しさを構成してる側面が、確かにある。
モラル感覚が成熟してない若者が対象なのも考慮に入れて欲しい。
彼らのほとんどはフェミニズムとかアップデートされた価値観なんて思慮の外で、古めかしい男性観女性観をインストールされている。女性へのセクハラには閉口するが男性へのセクハラは笑うような人々だ。