最近、彼氏彼女のお付き合いとか結婚とか、いわゆる個人と個人の友人より踏み込んだ関係のご報告を周りにすることになりました。
大抵の人からはおめでとうやがんばってねといった当たり障りのないお言葉を頂戴したのですが、少なくない人たちから「(相手は)いい人なのー?」というクエスチョンを投げかけられるのです。
ええ、ええ。わかっておりますとも。たわいない言葉のキャッチボールの始球式。私が「いい人だよ~」と答えて相手のいい部分を喋りだすノロケ誘発営業トークでしょうとも。
私はこれを受けて質問者は相手の人間性を疑っているのか?と疑問に思うほど人間社会の機知に疎くはありません。(質問者は両親など深く影響がでる人などではありません)
だけれど、返答の選択肢がひとつしか出ない質問があまり好きではありません。否定を前提としても悪い感じの言い方も好きではありません。(「いい人なの?」には確認や心配やニュアンスがあり≒「悪い人じゃないよね?」と同義で良い印象はないです)
私だって普段から「そんなことないよ~」を誘発する質問を雑談の中ですることはあります。ジョークとして相手の行動を大げさに胡蝶した表現をすることもあります。
しかし今回の件はこと人を選ぶという相手の人間性、あるいはその相手を選んだ私自身の人間性に踏み込む質問で、アウトの一線のライン上を踏んでいないかという黒い気持ちが鎌首をもたげます。
とはいえ一回二回ではなんともありません。けれど現実は気になってからさらに数回同様の質問を受け、相手のよかれに押しつぶされそうな気分になりました。
もし私が「全然よくなくてめちゃくちゃ悪い最悪な人なんですよ~」と笑顔で答えたら相手はどんな表情をするのだろう。
そしてこんな言葉が何人も使うほどの常套句になったのはなぜだろう。
お祝い一択の場面では素直にお祝いの言葉を投げよう。わが身に降りかかるにこやかな迂遠言葉から硬い決意を私は得たのでした。こんなもの欲しかったわけじゃない。
東京生まれヒップホップ育ち 悪そうなやつは大体トモダチなんよww って笑い飛ばすといいよ!