昔はニートを「社会のリソースを食いつぶす体たらくなゴミ」っていう印象だったが、働いていくうちに印象が変わってきた。
元々労働意欲薄い現在進行系ニートでも多くは最低1度は労働経験経てる奴が多い。
彼らは労働意欲が弱い故に出勤するだけで糞みたいな最悪な気分で朝を迎え更に労働意欲が弱くなり、労働意欲が弱い故に仕事に打ち込む意欲もなく更に労働意欲が弱くなり、労働意欲が薄い故に仕事も覚えられず職場で怒られ更に労働意欲が弱くなり、労働意欲が弱い故に職場で嫌なことがあると何もかも嫌になり、ストレスがある一定のラインを超えたとある退勤時に辞める決意をするんだろう。
そりゃ、やりたい仕事につけてる人のほうが少ないだろうし、皆が皆やりたい仕事出来てるわけじゃないし、何かしら得意不得意や不満やストレス抱えながら仕事してる人のほうが多いわけじゃん。だからしんどいのは皆同じだって昔の俺だったら言ってたよ。でもさ、やっぱり仕事を続ける理由とか目的とかモチベーションが明確にないまま仕事すんのはつれえし、それにストレスの閾値なんて人それぞれだからさ、そりゃニートになる奴ってどれだけ労働環境が整ったところで一定数出てくるよなって思った。
派遣とかやってるとCICにブラックリスト入りしてる絵に描いたようなクズってのは1割も居なくて、俺の観測範囲だけど大人しい感じの人が多いのよ。働くのはしんどいし金に余裕もないけど実家ぐらしで週3で糊口をしのいでます。みたいなね。だから無駄遣いとかもしないし、酒もタバコもギャンブルも無縁で家でゲームしてます。金あんま使わないです。金ないんで飯は一日一食ですけど死なないんでまあなんとかなってます。みたいな人が割といるわけ。
こういう人が社会環境でボロボロにされた末路がニートになったパターンって多いんじゃないかな。って思うようになった。
俺はこういう人たちに叱咤激励したり激怒する気がどうしてもわかん。枯渇してしまった彼らにどんな言葉を投げかれば励みになるのかも分からないし、環境が違えば俺もそうなってた可能性が高い。というか、彼らは未来の俺かもしれない。なんて自分の憶測だけでニートに同情的になってるのは相当疲れてるのかもしれん。寝よう。