映像関係に居るのだけれど、明らかに最近は脚本・台本を書く女性作家が増えてきた。
作家の女性比が増えていることを問題視しているのではない。
単に作家の女性比が増えたと聞けば多くの人は良いことだと感じるだろうし私自身もそう思うが実際のところ単純な見方ができないんだ。
おそらく業界の外に居る人たちでも薄々勘付いているだろう。
「女性作家が増えたのではなく、男性作家が減ったことで女性比が見かけ上で増えたように見えるだけ」
「今まで居た男性作家は何処へ行ったのか?と言えば、より多く稼げて制限の少ないインターネット系へ独立して進んだ」
「結果として男性作家が居なくなったところへ女性作家が入っているだけ」
私は正直これを良い傾向とは思わない。
つまり実力ある人はより活躍できる場へ進み、独立するほど実力のない人は斜陽な業界へ居るしかなく、最終的には結局のところ男女の収入格差は埋まらないのだ。
女性は安定志向だと言うが、そもそもコチラの業界に安定なんてものはなく幻想であり、安定を求めて斜陽な業界へ残っても不安は解消されず何なら収入は少ない。
男性作家は新しく稼げる場へどんどん進出し、人間的な関係性を強めて寡占状態を作り上げようとしている中で、女性作家は男性作家の代用として運用されつつある今を肯定なんか出来るわけがないだろう。
10年後20年後、女性作家がインターネットへ進出しようとするとき、そこはもう男性作家が寡占を進めて女性作家には雀の涙ほどの仕事しかない。