2022-10-17

近藤喜文 1998年1月21日(47歳没) anond:20221016220327

高畑が『火垂るの墓』、宮崎が『となりのトトロ』をそれぞれ同時に制作した時期に、両者の間で近藤争奪戦が起こった。

高畑は「他は何もいらないから近ちゃんだけ欲しい」、宮崎は「近ちゃんが入ってくれないなら僕も降板する」と言ったという逸話が残っている(結局、仲裁に入った鈴木敏夫の「宮崎自分で絵が描けるから」という助言で、

近藤は『火垂るの墓』の制作に携わった)。高畑は後年の回想の中で、「近ちゃんを獲得することが私の最優先、いや絶対的課題だった」と述べ、

それ以外のスタッフについては積極的勧誘をしなかったと記している[10]。米を茶碗に盛り付ける際、手首に付着した米粒を舐め食べる動作など、高畑アニメが追求するリアル描写の実現は、近藤の強く鋭い感受性あって初めて可能ものだった。その後、再び高畑の元で『おもひでぽろぽろ』のキャラクターデザイン作画監督担当する。

それ以前から近藤演出をするという宮崎との約束があったため、宮崎企画を持ってきた『耳をすませば』の監督を任される。

同作の製作中、近藤宮崎の間では何度も衝突があり、時には宮崎演出の変更を求めたり脅すようなこともあったという。

近藤の没後、このことについて宮崎は「自分が終わりを渡してしまったようなもの」と語っている[要出典]。

一方、鈴木敏夫2018年インタビューで、生前近藤から高畑さんは僕を殺そうとした。高畑さんのことを考えると、いまだに体が震える」という言葉を涙とともに聞いた

と述べている[11]。また、鈴木によると近藤葬儀の際、火葬場で関係者が待つ間、あるベテランアニメーターが「近ちゃんを殺したのは、パクさん(高畑愛称)よね」というつぶやきを漏らすと、間を置いて高畑は無言でうなずいたという[

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