例えば、家庭科の授業では、1の次に2を説明されると、もう2の話の時には1を忘れているもんだから全く班の役に立たず「どいて」と言われる始末で、先に1から10を説明されるともう1しか覚えていなかった
そんな経験を何度もしたんで、「ああ自分は救いようのない馬鹿なんだな」と思うようになった
中高合わせてずっと塾に通っていたが、高2の偏差値は現代文を除いて各科目の偏差値が38ぐらいだった
高校生の時は日曜日を除いて毎日塾の自習室に通っていたが、あまりに成績が悪いんで、化学の教師にこいつは全く勉強しないやつなんだなと勘違いされて、ちょっとした冷遇を受けたりもした
一応そんな馬鹿でも受け入れてくれる大学があったのだが、そこは最終的に国家資格を取ることをゴールとする大学だった
入るのは簡単、卒業するのは難しい大学で、自分は案の定ついていけずに挫折しかけたが、解決策を求めて勉強術と銘打たれた本を漁っているうちに、自分なりの勉強法を見つけた
それは、「ヒストンは八量体Gタンパク質である」という文章があったら、一度脳内でテキスト化して、ヒストンと八量体Gタンパク質にはA=Bという関係性を覚えるというものだ
人との会話にもこれが応用できないかと思い、聞いたことを一度脳内に入れるという作業をするようになってから、今まで自分が絶望的に人の話が聞けていなかったことに気づいた
「この漫画、めっちゃ面白いから読んでみ、まだ一巻はそんなに面白くはないんだけど」と人が喋った時、自分は『この漫画』『面白い』『一巻はそんな』という部分でしか人の話をとらえることができなかった
なぜなら、人の声を耳に入れていただけで、頭の中でその文全体をテキスト化あるいはイメージ化するということをしなかったためだ
今は相手に話しかけられたら、一文ずつ脳内でテキスト化するようになったので前より人の話が覚えやすくなった
人の話が聞けない人というのは、いろいろな理由があるので一概には言えないが、人の話を一旦頭に入れることをしていないのも原因の一つではないか?
今までは聞く(音を拾う)ことしかしてなかったけど、今は聴く(意味を理解する)ようになったってこと?
こんなこと言ってんのかなーって感覚で聞いてて、感覚で聞けた部分は理解できるけど、聞けなかった部分はもう全くわからないって感じかな
音として単語を拾う作業しかしてないから会話の内容が覚えられなくて、文章が長くなると後半が頭に入ってこないって感じか
それで合ってる、うまく言語化できなかったから助かった、ありがとう