■「お前の絵に金を払う価値は無い」

コロナ禍の影響で職を失った。

失業のショックがデカすぎてしばらく何もできなかったが、再就職までの間なにもしないというのはさすがに落ち着かない。

そこで、ツイッターに投稿する為の絵を描くことに。

結論から言うと、絵はバズった。リプライもたくさん来たが、これが筆を折る決定打になった。

偶然RTされただけか？

どうせ誰もRTせんやろと思っていたが、翌朝になって投稿したイラストを見ると1000人以上にRTされていた。

元々フォロワーが1000人以上いるので、どこかの誰かにヒットしたら

連鎖的にRTされるだろうとは思っていたが。正直これほどまでとは思わなかった。

疑問から確信へ

翌週に投稿した絵で倍以上のRT数を叩き出したことから、

計画的に描けば狙い通りにRTしてもらえることを確信。

少しでも生活費の足しになればと思い、クリエイター支援サービスにも登録した。

次の絵では支援者を増やすためにも絶対にバズらせようと思い、かなり気合の入った絵を描くことに。

1週間くらいかけて描いて、仕事だったら10～20万円くらいは取れるクオリティにまで仕上げた。

これだけ狙ってハズれたらどうしようかな…と不安に思ったものの、そんな思いとは裏腹に1万人以上にRTされた。

これはもう、胸を張ってバズったと言えるはず。

イラストに対するリプライや褒め言葉も今まで以上に貰えて本当に嬉しかった。

苦労が報われたと思って一安心。

…が、一息つくのはまだ早かった。

ありがたいことに支援サービスの宣伝も数百人にRTしてもらうことができたのだが、

その中から支援してくれたのはたった一人しかいなかった。

リプライやRTで応援してくれた人は、どこにいったんでしょうか。

投稿したイラストがまとめブログに無断転載されアフィリエイト広告の肥やしにされていたのに、

その間イラストを描いた本人は収入ゼロ。

ツイッターのフォロワーは1000人以上増えたのだが。どうも無料分の関心しか得られなかったらしい。

お前の絵に金を払う価値は無いと言われているような、そんな感覚。

数ヵ月前まで絵を描いておまんま食わせてもらっていた身には、職を失うのと同じくらいダメージがデカかった。

支援してくれる人が一人いてくれたおかげで、首の皮一枚でギリギリ耐えることができたが。

もし一人も支援してくれていなかったらと思うと、ゾッとする。

もしかしたらもう一枚バズるような絵を描いたら支援してくれる人が駆けつけてくれるのかもしれないが…

また同じようなことになるのが怖くて、しばらく何もできそうにない。

Permalink | 記事への反応(5) | 18:10

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